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両丹日日新聞2018年11月 1日のニュース

青い目の人形を福知山市が友好親善特別大使に任命

大使任命されたヘレン・ウッド 京都府福知山市に残る「青い目の人形」、ヘレン・ウッドが、市から姉妹都市提携35周年を迎えた長崎県島原市との「友好親善特別大使」に任命された。17日出発の友好親善訪問の旅に同行し、島原市に残るリトル・メリーと対面。両市から手作りのマントを贈り合うなどして、絆を深めるきっかけにする。

 青い目の人形は、日米関係が悪化するなかで、「世界の平和はこどもから」と、1927年に米国の宣教師が日本の幼稚園や小学校に、約1万2700体を贈った。しかし、太平洋戦争が勃発。日本では敵国の人形として、ほとんどが焼かれたり、壊されたりした。

 このため、現在は全国に約300体、府内では8体しか残っていないとされる。このうちの1体が福知山市に残っていたヘレン・ウッド。歴史的なつながりを持ち、1983年に姉妹都市の提携を結んだ島原市にも、1体が偶然にも現存していることが分かった。

 これに特別な縁を感じた両市は、5年ごとに市民が行き来する恒例の訪問旅で、2体の人形を対面させることにした。人形のマントのプレゼント交換もあり、福知山市からは「丹波木綿製藍染マント」を贈る。

 生地は、福知山産の綿を紡いだ糸を使用し、市丹波生活衣館の織機で布地を織り上げ、中地区で栽培された由良川藍を使った染料で、福知山藍同好会が数回にわたって染め上げた。

 縫製は福知山丹波生活衣同好会が担当。マントのボタンには田中製紙工業所(大江町)が作った丹後二俣紙を使い、夜久野産の丹波漆を塗って仕上げるなど、福知山の伝統文化をフル活用し、市民の力も借りながら完成させた。

 31日に、市役所で大使任命式とマントの披露があり、大橋一夫市長は「両市では、市民同士の交流も盛んになっている。ヘレン・ウッドが、さらに絆を深めるきっかけになれば」と期待していた。


写真=友好親善特別大使に任命されたヘレン・ウッド


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