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両丹日日新聞2018年4月 3日のニュース

スーパー消えた町に移動販売車 住民心待ちに

 食品スーパーを展開する三ツ丸ストア(本社・福知山市篠尾新町、足立康幸社長)は、京都府福知山市三和町内で2日から、軽自動車を使った移動スーパーの本格的な運行を始めた。2月に町内唯一のスーパー「三ツ丸ストア三和店」を閉店したため、代替策として導入した。

 3月12日から仮営業を始めており、三和にあったガソリンスタンドの所長だった桐村光泰さんが、移動スーパーのオーナー経営者を務めている。

 月曜から土曜日まで運行しており、月・木曜に芦渕、千束、草山▽火・金曜に友渕、高杉、菟原▽水・土曜に大身、梅原、川合をそれぞれ回っている。細かな停車地点などは住民の声を参考にしている。

 千束の三和会館前では2日、地元住民らが魚や野菜などの食品を求めて集まり、買い物とともに交流を楽しんだ。地元の福知山署駐在所員が訪れて防犯の啓発などもした。

 買い物をした女性(82)=千束=は、仮営業の時から利用しているといい、「スーパーがなくなってからみんなが運行を心待ちにしていました。これからも利用したい」と喜んでいた。

■遠隔スーパーまでの買い物の足 地域協が運行■

 また、三和地域協議会(大槻昭則会長)は、三和地域公共交通空白地有償運送(通称・みわひまわりライド)を活用し、多保市の大型スーパー「プラント3福知山店」へ行く買い物便を4日からスタートさせる。従来は三和町内のみの運行だったが、町内のスーパー閉店により、住民の要望が高まったことで今回の運行に踏み切った。

 原則として毎週水曜日の運行で、午前10時に申込地点から出発し、正午にプラントを出発する。1回の往復につき1人1600円(片道の場合は800円)が必要。

 運行日の2日前までに電話予約が必要で、利用者が複数の場合は上限3人程度の乗り合いとなる。協議会では利用状況により増便も検討し、水曜日の利用が困難な人には相談にも応じるとしている。


写真=買い物や交流などをする住民ら

「また会いましょう」 福知山鉄道館惜しまれつつ

特製乗車券を受け取る来館者 「鉄道のまち・福知山」の歴史を伝えてきた京都府福知山市下新町、福知山鉄道館ポッポランド1号館(足立和義館長)が、建物の老朽化などに伴って3月末で休館した。開館20年で30万4443人が入館。運営団体は市内の別の場所での再開を望んでいるが、管理する市は今後の在り方を、近く設立する検討委員会に委ねるとしている。

 最終日となった3月31日は土曜日。朝から好天に恵まれ、開館時間前に親子連れらが訪れ、玄関のシャッターが開くのを待った。普段は、運営する西日本鉄道OB会福知山地方本部で組織する運営委員会のスタッフが1人ずつ交代で詰めているが、この日は11人で応対した。

 各地の鉄道愛好家や親子連れらに、展示されているC57動輪や北丹鉄道関係資料、旧国鉄鉄道部品などの鉄道遺産を、機関士などを務めていた自身の体験談を交えながら説明した。

 午後4時20分ごろから、北丹鉄道西駅を模した玄関付近で、休館に伴う感謝セレモニーがあり、足立館長があいさつ。「多くのみなさんに親しまれてきましたが、市の方針で休館となります。低迷していた入館者数が戻っていただけに残念でなりません」と寂しい表情で語った。

 さらに「再開を願って取り組んでいきます。みなさんもご支援ください。新しい1号館でまた会いましょう」と呼びかけると、周りから一斉に拍手が沸き起こった。SL模型からドライアイスの煙が上がり、来館者の帰り際にスタッフが記念の特製乗車券などを配った。

 鉄道愛好家で大阪府箕面市の会社員(50)は「福知山駅には以前、山陰随一の機関区があり、高架化される前からよく来ました。ポッポランドは規模は小さいですが、鉄道マンとして働かれた方の生の声を聞ける施設で、展示資料も貴重なもので魅力的でした。近隣の鉄道館と連携させるなど工夫をしてぜひ残してほしい」と語った。

■再開は検討委で協議■

 鉄道館は1931年に建設された施設の1階を使い、98年9月に開館。地元商店街が長年運営してきたが、入館者は開館2年目をピークに減少し、一時は年間1万人を切った。14年春に鉄道OB会地本が運営を引き継いぎ、これを機に年間入館者は増加に転じ、今年度の入館者は2万3213人と、過去2番目に多かった開館3年目と同じ水準になった。

 今回の休館について市は「閉館ありきでの休館ではない」とする。関係者によると、検討委は今春に設立し、移転先や民活導入、採算面などを含めて多方面から議論が交わされ、結論は冬に出る見通し。なお、広小路通り沿いにあるC58の実車を展示した同館2号館は4月以降も残る。


写真=帰り際に記念の特製乗車券をスタッフから受け取る来館者


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