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両丹日日新聞2018年2月 9日のニュース

目標の3・5倍 産業支援センターの相談件数

西山センター長と話す川見さん 京都府福知山市駅前町、市民交流プラザ1階の福知山産業支援センター(ドッコイセ!biz)が、15日で開設から1カ月を迎える。売り上げアップなどをめざす中小企業や農家らの相談に、無料で何度でも応じるもので、相談予約が相次いでいる。一日5件の相談を受け付けることも多く、他市の支援センターと同様に“行列のできる相談所”になりつつある。

 8日現在で相談済み件数は83件、今後の予約を含めた申し込み総数は142件。開設からの1カ月間で区切ると、予約件数(相談済み含む)は106件となっており、目標としていた30件の約3・5倍で、想定をはるかに上回っている。

 業種でみると、卸売業と小売業、飲食業が多く、サービス業、農林業、建築業、農業、製造業がほぼ同数だという。相談内容は、事業全般38件、企業間や関係機関と連携の可能性を探る情報収集25件、販路拡大23件、新製品・サービス開発19件の順になっている。

 和やかな雰囲気で話し、笑顔で帰る人が多いといい、西山周三センター長(44)は「とりあえず行ってみようという人も多く、悩みを聞き出すことに労力がいりますが、楽しんでやれています」という。

 8日に2回目の相談に訪れた中ノの菓子店・川見風月堂の代表、川見麻由子さん(44)は「売り上げを増やしたいという気持ちは、漠然とありましたが、初回は何を聞いたら良いか分からないまま、相談に来てしまいました」と話す。

 「コーヒーロールやカステラなど、メイン商品の売り出し方を中心に、アドバイスいただくことになり、相談できる人も近くにいなかったので、本当に来てよかった」と喜ぶ。

 西山センター長は「限定商品で手づくりである、という強みを前面に出してPRすること、ケーキの形状を変えること、陳列方法の工夫などを提案しました。選択と集中でやっていけば、結果はついてくると思います」と期待していた。

 ドッコイセ!bizでは、相談予約を受け付けている。相談日は毎週火曜日〜土曜日(祝日を除く)の午前10時から午後6時まで。相談予約は電話(22)0100。


写真=和やかに西山センター長と話す川見さん(左)

道具や物に「ありがとう」 淑徳高で針供養

針塚に手を合わせる生徒 よく働いてくれた道具や物への感謝を込めて、京都府福知山市正明寺の福知山淑徳高校(山口剛校長)で、「針供養の式」が営まれた。針供養の日にあたる2月8日に毎年取り組み、長年続く伝統行事となっている。

 体育館で全校の式典があり、調理、福祉、アパレルファッションの各系列の代表者が登壇。針、包丁、人形劇の音響で必要なカセットテープに「ありがとう」と気持ちを伝えた。

 このあと、衣装づくりをして折れ曲がった針などを柔らかいコンニャクに刺したものを、アパレルファッションの3年生8人が針塚に納めた。

 ウェディングドレスや振り袖、ワンピースなど、さまざまな服を作ってきたという藤原さくらさんは「使っているうちに針にも愛着がわいてきて、折れると悲しかったです。針のおかげでたくさんの作品ができたので、3年間使ってきた感謝の気持ちを込めて納めました」と話し、静かに手を合わせた。


写真=感謝を込めて針塚に手を合わせる生徒たち

市民と従業員でグンゼ創業者の人生描く劇

市民と従業員による芝居の稽古 京都府綾部市、福知山市一帯を「蚕都」と呼ばれるほど養蚕の盛んな地域に盛り立てた、グンゼ創業者波多野鶴吉の生誕160年、没後100年記念行事が2月中に、綾部市内でさまざまに取り組まれている。17日には、市民とグンゼ従業員による劇「波多野鶴吉物語」が上演される。

■波多野鶴吉生誕160年・没後100年記念■

 鶴吉は1858年(安政5年)2月13日に現在の綾部市延町で生まれ、グンゼ(郡是)を興して日本を代表する企業に育て、1918年(大正7年)2月23日に亡くなった。

 8歳で波多野家へ養子に入り、18歳で波多野家の娘はなと結婚。青年時代は京都で放蕩を続け、事業に手を出しては失敗を重ねる。養家の財産を使い果たして、失意のうちに郷里へ戻った。

 綾部では小学校の教員となり、養蚕農家の子たちの困窮ぶりに接するうち、地域のためにと何鹿郡蚕糸業組合長に就き、1896年(明治29年)に郡是製糸を設立。全国品評会で粗悪品として酷評された京都府産生糸の品質向上に取り組み、1900年のパリ万博で金牌を受賞するまでになった。

 品質向上のために新しい技術の吸収や優れた品種の採用なども行ったが、一番力を入れたのは人材教育。「善い人が良い糸をつくる」との信条のもと、工女、職工、幹部まで平等の社員教育を行い、「あそこは表は工場だが、裏は学校だ」とうわさされたほどだった。

 従業員に求めた修養は鶴吉自身も率先。晩年も夫妻は工場の長屋に住み、もんぺ姿の鶴吉が竹ぼうきで通路を掃いて、はながその後ろを、手おけで水をまいて歩く姿がよくみられたという。

■遺品や資料を展示、ゆかりの地散策も■

 17日に上演する劇では、市民と従業員計約20人で鶴吉の少年時代からの人生を描く。会場は綾部市青野町のグンゼ記念館。午前の部が10時30分から、午後の部が1時30分からで上演時間は約40分。無料。

 21日から26日まではグンゼ博物苑集蔵で、遺品や未公開写真などで鶴吉の人生とグンゼの歴史を紹介する「郡是展」が開かれる。会期中の22、23、24日には同博物苑道光庵で午前11時からと午後2時から、紙芝居「つるとはな」が上演される。また25日には、グンゼ博物苑に集合して博物苑職員の案内で歩く「ぶらり散策・鶴吉ゆかりの地めぐり」がある。午前9時から午後0時30分ごろまでの予定。ゴール後は「はなちゃんすいとん」を用意。いずれも無料だが、ぶらり散策のみ20日までに申し込みがいる。いずれも問い合わせは電話0773(42)3181、グンゼ博物苑。


写真=17日の本番に向け市民と従業員による芝居の稽古に熱が入る


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