WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2018年1月11日のニュース

新春彩る慶事の袱紗展 丹波生活衣館

袱紗展 明治末期から昭和中期までのきらびやかな袱紗(ふくさ)をまとめた展示会が、京都府福知山市内記一丁目の市丹波生活衣館市民ギャラリーで開かれている。新春にふさわしい企画をと、慶事用に絞って鶴や亀、松竹梅といった柄を、織りや刺繍、染めで細やかに表現したものなど約60点が並べられている。31日まで。

 袱紗の慶事用は、婚礼や結納、長寿の祝いなどの品を贈る際に使われていた。柄にはさまざまな意味合いがあり、相手への気持ちを込めて選ばれていたという。

 柄の種類は、正月にちなみ祝意を表す文様で新しく始まる祝儀の際に使われた「宝船」、隠れ笠と隠れ蓑を着て人里に来たとされる農神を表した「田の神様」など多彩で、昭和期に入ると紋章から「壽」などの文字入りのものへと移り変わっていった。

 展示会では、柄の種類ごとに紹介しており、時代の変遷も見ることができるようにしている。生地は主に絹が多いが、木綿やウールもあり、着物を再利用して作られたものも並ぶ。

 入館無料。開館時間は午前9時から午後5時(入館は同4時30分)まで。毎週火曜日は休館。


写真=結納品の一式をそろえたコーナーもある

再三計画変更の末に市有地売却 国道9号沿いの5千平米

三和町の空き地 京都府福知山市は、三和町千束の国道9号沿いにある市有の空き地を、民間事業者に売却する方針を固め、10日の市議会全議員協議会で報告した。旧町時代に整備され、さまざまな用途が検討されながらも、再三にわたって白紙になってきた土地。特産品直売所を併設した複合施設としての利用を想定しており、ようやく本格的な活用に向けて一歩を踏み出す。

 当初は、近くに町役場を整備するにあたり、旧町がふるさとセンター建設予定地として、約5千平方メートルの土地を整備した。その後、アネックス京都三和(京都府北部中核工業団地)の交流センター建設に使用目的が変更されたが、思うように工業団地の企業誘致が進まず、建設されなかった。

 2006年の市町合併時には、三和町と福知山市の合意で、学校給食センターを建設することになったものの、配送効率などの面から見直され、最終的に給食センターは旧市の問屋町に建てられた。

 このため、長年にわたって土地が宙に浮いた状態を何とかしようと、地元住民らで組織した検討委員会で活用方法を検討。その結果、道の駅のような直売所を建設する方向性が固まった。

 引き続き構想を具体化するため、丹波みわ活性化協議会が組織され、13、14年度には基本設計の予算がついた。しかし、またしても「適正な規模などを考え直す必要がある」とし、急ブレーキがかかった。

 それでも、協議会は「構想を実現したい」と、集客見込みや採算性を検証する目的で、この空き地などで毎月3回、市内の農家らが野菜や加工品を並べる「夕焼け×マーケット」を開いてきた。

 そんな中、民間事業者からの土地購入に関する問い合わせが年に数件あり、市のひっ迫する財政状況も考慮し、土地を売却する案が浮上。地元特産品直売所を併設したレストラン、商業施設の建設を想定し、プロポーザル方式の入札を行う方針に決めた。

 市役所三和支所では、これまでに町内の自治会長、協議会メンバーに売却案について説明。おおむね了解を得たことから、4月か5月に公募を始め、事業者を選定。買い入れの希望が無い場合は、貸し付けも対象とする。

 協議会の三崎要会長(45)は「土地利用の動きがあったことはうれしい。直売所部分の運営を、どの程度任せてもらえるのかなど、相談する必要はありますが、施設が地元農産物のPRや地域活性化、新規就農者の増加につながれば」と期待している。


写真=売却の方針が固まった三和町の空き地

かじかむ手で「寒漉き」 厳冬期に良質の和紙づくり

011寒漉き 京都府指定文化財の丹後二俣和紙を作る福知山市大江町二俣一の田中製紙工業所で、この時期ならではの「寒漉(かんず)き」が始まっている。厳寒期に漉くと目が細かい良質の和紙が出来、身を切るような冷たさの中、一枚ずつ丁寧に仕上げられている。

 江戸時代から丹後和紙(丹後二俣紙)の製造を続ける田中製紙工業所では、年中紙漉きをしているが、冬の低温の時期は雑菌が繁殖しにくいうえに、原料のコウゾの繊維を分散させる役目がある植物、トロロアオイの粘液の粘りが長持ちし、良い紙が出来るという。

 寒漉きを担当するのは田中製紙5代目の田中敏弘さん(56)。年が明けてから最盛期を迎えている。

 冷たい井戸水を張った漉き舟(水槽)の中に、コウゾの繊維を溶かした液とトロロアオイの粘液を入れて、台にすだれを乗せた道具「簾桁(すげた)」に液を流し入れて漉く。

 今は書道用で、掛け軸にする和紙を漉いている。紙の厚さが均等になるよう、かじかむ手で簾桁を前後左右に動かしていく。

 作業場の室温は7度ほど。田中さんは「これからさらに作業に適した時期になるので、寒くなることを願っています」と話している。

 寒漉き作業は3月上旬まで続く。


写真=簾桁を器用に動かし、和紙を漉く田中さん


株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ