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両丹日日新聞2018年1月 2日のニュース

カツ丼プリン(上) 鍋も看板メニューのスイーツ店

土鍋スイーツ 「スイーツ店ですが『カツ丼あります!』」。そんなキャッチフレーズが思わず頭に浮かぶ。京都府福知山市蛇ケ端のスイーツカフェパステル(豊谷健一オーナーシェフ)の看板メニュー、丼料理のように見えるプリン「どんプリ」がおもしろい。

 豊谷さん(44)は兵庫県豊岡市出身で、人気スイーツ店カタシマに26年勤めた。福知山で長く過ごしたことを縁に、16年6月に独立して自分の店を構えた。

 どんプリは、プリンの上に果実、チョコレート、クリームなどスイーツの素材でたくさんの「料理」を模して作る。「お客さんの『何これ!?』という反応が楽しみで」と笑う。
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 どんプリの誕生は、ある器との出会いがきっかけ。オシャレな西洋鍋のようなデザインに一目惚れした。

 手のひらに乗る直径10センチ前後のコンパクトサイズで、色も赤、白、黒など豊か。電子レンジで使える耐熱仕様で、洗い終わったあとに普段使いができるところも高評価と太鼓判を押す。

 「さて、この器をどうするか…」。21歳のころ、初めての商品開発で作ったフルーツプリンケーキを器に盛りつけてみた。きれいではあったが決め手に欠けた。そこでひらめいた。「あれ…この器って丼にも見えるなぁ…。カツ丼みたいにできるんじゃないのかな?」

 パイ生地を使い、パン粉の質感を表現しながらトンカツに見えるように焼き上げるなど試行錯誤を経て、17年春に“カツ丼”が完成した。ただの遊び心だったが、SNSで紹介されると、問い合わせが相次ぎ、商品化への追い風が一気に吹いた。


写真上=バニラムースの豆腐、チョコのシイタケ、ホワイトチョコのしらたきを土鍋に盛り付けるとよりリアルに
写真下=人気ナンバー1の「カツ丼」。プリンの上に、カツに見立てたパイが乗る

カツ丼プリン(下) インスタ映えを意識

豊谷さん 京都府福知山市蛇ケ端のスイーツカフェパステルは、見た目が楽しいスイーツを次々生み出している。インスタグラムなどSNSの写真映えも意識するどんプリは、誕生1年足らずで店の看板商品の座に昇りつめた。リピーターや、わざわざ京都市内から買い求めにくる人もいる。

 1番人気は定番のパイ生地とプリンの「カツ丼」。他に「ラーメン」、生クリームの「とろろそば」は女性に人気が高い。季節限定の冷やし中華、うな丼、冬の鍋などもある。飲食店のメニューのようだが、全部、スイーツ。

 ある日、来店客から「麻婆豆腐はできますか?」と尋ねられた。期待に応えたいと作った。本物の土鍋を持ち込んで「鍋料理をお願いします」と頼まれたこともある。これも仕上げた。来店した人が、ほしいものが見つからずに帰っていく姿を見たときは「何をお探しでしょうか?」と声をかける。「器さえ準備してもらえればオーダー注文にも応えたい」と職人魂を燃やす。
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 プリン、クリーム、カラメルソースを土台に、使う食材を決めたら頭の中でイメージを固める。そこから「よりリアルに」を求めて常に最良の作り方を探る。手順が一つ違うだけで出来上がりが変わる。食材の色合いも大切。すでに商品化をしているものも改良して、鍋のシイタケ、ラーメンのチャーシューも微妙に変わっていたりする。

 どんどん腕を磨き、今では「この食材ならこんな感じに仕上がる」と分かるようになってきた。試作したカレーライスは完成度が高く知人をうならせた。
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 高校生ら若者にも受けがいい。毎日のように通う福知山成美高校3年生の奥田真弥君は、常連客の一人。プリンが好きでどんプリにはまった。一番のお気に入りはカラフルな果実を魚介類に見立てた海鮮丼で「見るのも楽しみ、食べるのも楽しみです。どんプリを初めて見た時は『こんなのあるんだ!』とびっくりしました」と話す。「若い子が来てくれるのはすごく刺激になる」と豊谷さんは目を細める。

 プレゼントだったり、見合いの席や婚活パーティーで使われることもある。どんプリが話題になり会話が弾むと聞いた時はうれしかった。「バレンタインデーにはハートを模したカツ丼なんてどうでしょう?」。手に取ってくれる人の笑顔を思い描きながら、創作意欲を膨らませる。

 どんプリは税込み500円。問い合わせは同店、電話0773(21)1959へ。


写真上=食べてくれる人に喜んでほしいと製作する豊谷さん
写真中=麺や汁の質感がばっちり。生クリームでとろろ、チョコレートで麺を作った「とろろそば」
写真下=ルーがチョコレートで出来ている「カレーライス」


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