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両丹日日新聞2017年5月 2日のニュース

33年ぶりの姿に合掌 安養院の十一面観音

秘仏 京都府福知山市猪野々の真言宗御室派長澤山安養院(森田龍寛住職)で4月29日、本尊の「火難除十一面観世音菩薩」が、33年ぶりに御開扉された。檀家や地域住民ら約90人が訪れ、久しぶりに現れた秘仏に手を合わせた。開扉は6日まで。

 安養院は、聖武天皇の時代に行基が創建。十一面観音も行基が作ったとされている。また戦国時代には、明智光秀が丹波を攻略した際、兵火にかかったが、当時の住僧が、身をもって本尊を守ったという話も残っている。

 この日は、稚児25人と保護者らによる稚児行列のあと、本堂で御遠忌法会が営まれ、西村嘉壽雄さん(90)とみさ子さん(87)、上川義己さん(81)とひさ子さん(79)両夫婦が、檀家の長老夫婦として扉を開き、森田住職らが読経した。

 法会が終わったあとも、名古屋など遠方からも続々と参拝者が訪れ、33年間に一度しか見られない本尊を拝み、写真に収めたりしていた。


写真=33年ぶりに本尊の扉が開かれ秘仏が姿を現した

クジラ、ブリ、廻船にわいた江戸時代の伊根

クジラの骨 かつて丹後の海をクジラが泳いでいた。伊根町の伊根浦には、よくクジラが迷い込み、住民が総出で舟を出して囲い込み、捕まえていた。魚がよく取れ、特にブリで活気づく江戸時代から明治にかけての伊根。宮津市国分の京都府立丹後郷土資料館で企画展「伊根浦の江戸時代−廻船、舟屋、ブリ、クジラ」が始まった。連休中は捕獲後に解体された伊根のクジラの骨に触れることができる。

■京都府立丹後郷土資料館で企画展■

 重要伝統的建造物群保存地区に選定され、全国に知られる舟屋の町、伊根。丹後半島の東側に位置し、古代から交通の要衝だったらしく古墳や中世の山城が確認されている。戦国時代以降は古文書などが多く残され、海と共に生きてきた人びとの様子を様々な資料からうかがい知ることができる。

 今回の企画展では、郷土資料館が地元から寄託を受けた膨大な古文書の中から特徴的なものを選び出し、解説を加えた。

 取れた魚を指定の業者に売るよう命じる藩に対して、生活していくため自由に売買させるよう反抗をした連判状。隣の村と漁場を分けていた様子を示す図面。藩が田畑のほか漁獲に税をかけ、これとは別に、ブリにも運上(税)を課していたことが分かる文書。天然の良港で、船宿が7軒あり、多くの廻船が風待ちや物資補給などに入港してきたことが記録された客船帳もある。
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 浦にはナガス、ザトウ、セミなど大きいものだと10〜15メートル級のクジラが迷い込むことがあり、年に十数頭捕獲されたこともあった。クジラを見かけると村中総出で舟をこぎ出し、出入り口をふさいでから包囲を狭め、仕留めていた。こうした様子を描いた絵図や、明治から大正にかけて撮影された写真、寺から僧侶を招いて大切に供養していたことを記録した文書も展示している。

 いつもは展示ケースに収めているヒゲクジラの骨を、7日までは特別に外に出して公開。直接触れられるようにした。「大きさや重さを実際に体感してみて下さい」と呼びかけている。

 企画展は6月11日まで。月曜休館。大人200円、小中学生50円。電話0772(27)0230。


写真上=伊根のクジラの骨を連休限定でケースの外に展示。直接触ることができる
写真下=村中総出で舟を出し、囲い込んだクジラ漁の展示


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