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両丹日日新聞2017年3月 4日のニュース

古里の川に戻ってきてね サケの稚魚放流

 市民らが育てたサケの稚魚の放流会が4日、京都府福知山市波江、由良川水系牧川の河川敷で開かれた。参加者たちは「早く大きくなって戻ってきて」と願いを込めて放した。

 サケのふるさと由良川を守る会(衣川務会長)が、サケの増殖とサケが回帰する由良川の環境保全を目的に催している。

 準備された稚魚は、新潟県産の卵を、保育園、小、中学、高校などの16団体と17個人、守る会で孵化させ育てた計約2万匹。放流会には市内の親子連れら約100人が参加した。

 最初に衣川会長がサケの生態や習性について説明。「子孫を残すため、由良川のにおいをたどり帰ってきて、雌が穴を掘って卵を産みます」などと話した。

 このあと由良川との合流点そばの川岸に移動し、バケツに入れた約5センチの稚魚をゆっくりと川に放した。

 自宅で卵から稚魚を育てた夜久野小学校1年の衣川紘央さんと、姉で同4年の真央さんは「温度を計って育てました。大きくなって帰ってきてほしい」と願っていた。


写真=一斉に稚魚を放す参加者たち(4日午前10時20分ごろ)

天橋立を世界遺産に 京都府と丹後4市町の運動10年

天橋立 「紺碧の内海に一筋の美しい白砂青松を描く」天橋立を世界遺産にと、京都府と宮津市など丹後の4市町が運動を繰り広げている。取り組みを始めて今年で10年。12日に天橋立を望むホテルで、文化庁世界遺産特別委員会元委員長代理を迎えて世界遺産講演会を開く。

 宮津市と京都府で世界文化遺産登録をめざした取り組みをスタートさせたのは2007年6月。地元代表や学識経験者らで「天橋立世界遺産登録可能性検討委員会」を設け、調査研究を開始。世界遺産暫定リスト提案書原案を作った。12月には機運を盛り上げる市民団体「世界遺産にする会」も生まれたが、翌年の国内暫定リスト登録申請では、リストに載せることはできなかった。

 それでも「提案書の基本的主題をもとに、登録に向けて作業を進めるべきもの」と高い評価を受けたことから、引き続き調査研究を続け、ムードの盛り上げに努めている。

 提案書では天橋立を「日本を代表する特徴的な海洋景観」だと位置付け、智恩寺や成相寺、籠神社、丹後国分寺跡なども資産に包括。「周辺の歴史的宗教施設群と融合した景観は、風景美を自らの心象や芸術に仮託し、眺めることを憧憬してきた日本的美意識の形成過程を物語る複合的な文化景観である」と主張した。

 また世界遺産登録基準への該当性については、「海中から生える数千本の松の木」という非日常的な風景を「東アジアに広く伝わる海洋民の基礎信仰である海中他界信仰が、時代ごとに様々な解釈を施されて豊かに展開」した場所だったことなどを例示。日本の庭園文化や和歌・絵画などの文芸、信仰を通して様々な角度から説いている。

■文化庁元委員長代理を検討委員長に迎え■

 12日の講演会は午後6時から宮津市文珠、ホテル北野屋で開く。講師は2人。まず、文化庁世界遺産特別委員会元委員長代理で、昨年2月から登録可能性検討委員会の委員長に就いた金田章裕・京都大名誉教授が「天橋立−世界遺産登録に向けて」と題して話す。金田さんは宮津市史の編さんにも携わっていて、以前から宮津の歴史に造詣が深い。

 続いて可能性検討委員会の仲隆裕・京都造形芸術大歴史遺産学科長が「天橋立の顕著な普遍的価値−庭園史の観点から」と題して話す。

 無料。先着150人を10日まで受け付ける。申し込み、問い合わせは電話0772(45)1609、宮津市企画政策課。

■販売前の書籍を全員プレゼント■

 また講演会参加者全員に、世界遺産登録に向けたこれまでの10年間の調査・研究等成果を取りまとめた「『天橋立学』への招待“海の京都”の歴史と文化」をプレゼントする。

 4月中旬から京都市内を中心に1冊1500円で販売する本。日本史のほか美術史、森林植生学など幅広い分野の研究者らが、天橋立の魅力を紹介している。


写真=日本庭園の景観設計の発展に重要な影響を与えてきた天橋立


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