京都府福知山市は、4月からの三和地域公共交通再編の最終案を発表した。新年度に開校する小中一貫校・みわ学園のスクールバスを活用するとともに、三和町内で運行する市バスは4台から2台に減らし、一部路線を大幅に縮小する。
市は利用者の少ない市バス路線の再編に取り組んでおり、三和町での再編はその一環。川合大原線、細見線、菟原線、友渕支線の4線があり、川合大原線以外は大人のバス利用者が一日平均0・5人以下と極端に少ない。
このため市は昨年12月、住民を対象に川合大原線以外の市バス運行の廃止と、スクールバスを利用する案を説明した。しかし、住民から「3路線が完全になくなるのは受け入れがたい」などの意見があり、減便する方向で調整した。
最終案では、現在一日に4往復ほどのダイヤで運行している細見線、菟原線、友渕支線を各1往復程度の運行に減らす。その代わりに、児童の登下校時のスクールバスを住民の移動にも使えるようにする(利用者証を持つ事前登録者のみ)。
三和では現在、住民組織が町内限定のタクシー型サービス「三和地域公共交通空白地有償運送事業」(通称・みわひまわりライド)を展開しており、この利用を促す方針にしている。
また、1月28日から30日まで同町内の3カ所で説明会を実施しており、スクールバス利用時の制約事項などと併せて住民への周知を図った。
写真=4月からの公共交通再編で三和町内の市バスは一部路線で減便する
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。