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両丹日日新聞2019年1月 1日のニュース

ミワウリ名コンビ今も 福知山市動物園(上)

ロデオ 亥(い)年が始まった。イノシシといえば、「ミワ・ウリ」コンビとして一躍有名になったニホンザルのミワとイノシシのウリボウ。京都府福知山市猪崎、三段池公園内の市動物園(二本松俊邦園長)で2010年から飼育され、仲睦まじい姿がテレビなどで紹介され、広く知られるようになった。2匹は現在、ともに8歳。今も同じおりの中で一緒に暮らし、名コンビぶりを見せている。

 2匹は生まれてからの境遇が同じだった。それぞれ10年5月に誕生したが、生後間もなく親と離ればなれになり、保護されて6月に園へやって来た。ミワは当初、親がいないことを不安がり、ないてばかりいた。

園では20年ほど前、ミワと同じように親とはぐれたニホンザルの子どもをミニブタに近付けたところ、仲良くなったことがあった。この時の経験を生かし、ミワとウリボウの寝床を一緒にすると、最初はウリボウの方が嫌がっていたが、すぐに親密な関係を築き始めた。
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 ミワはウリボウを母親同然に慕い、そばを離れなかった。このころ2匹は1日に数回園内を散歩していて、移動の際にミワがウリボウの背中に乗ってしがみつく姿が見られるようになった。

 二本松園長(73)は「2匹がやってきた時、特にミワは不安でおびえていました。唯一、ウリボウの背中が、落ち着ける場所だったのかもしれません」と当時を振り返る。

 カウボーイが荒馬を乗りこなすロデオのような2匹の姿は、「赤ちゃんザルがウリボウの背中に馬乗り」と8月の両丹日日新聞で報じると新聞やテレビで次々に報道され、一躍有名に。地元だけでなく、全国から多くの人たちが押し寄せた。

 園では決まった時間に2匹のロデオを公開するようになり、その姿を一目見ようと来園者が殺到し、園内に入りきれずに、時間制限をしたこともあった。

 2匹は次第に体が大きくなり、危なくなってきたため、11年4月で園内散歩のロデオは最後とし、すぐにおりの中での飼育に切り替えられた。


写真=有名になった2匹のロデオ姿(2010年12月、市動物園撮影)
写真=動物園にやって来たころのミワ(2010年6月、市動物園撮影)

    

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