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両丹日日新聞2018年12月25日のニュース

「丹波大文字」守ろうと山頂に鹿害防止の網を設置

網を設置 毎年8月16日に行われ、京都府福知山市の夏の風物詩となっている「丹波大文字送り火」を主催する地元の人らが、火をともす姫髪山(標高406メートル)山頂の「大」の文字を囲う鹿侵入防止の網を全長270メートルにわたって設置した。

 2017年10月に起きた台風21号の豪雨で、約10カ所の火床が大規模に崩れた。近年増加している鹿が、山頂の草木を食べ尽くして山肌がむき出しとなり、地盤が緩んだのが原因とみられる。なんとか鉄板などで修復し、今年は開催にこぎ着けられたが、このままでは山の状態が悪化し続けるため、防止策を講じることにした。

 地元・奥野部と新庄の有志でつくる丹波大文字保存会(芦田正男会長)の会員8人と、ボランティアの福知山公立大学2年生、酒井陽平さん(20)が22日に取り組んだ。

 2メートル間隔で約110カ所に鉄筋を打ち込み、高さ1・7メートルの網を設置。さらに鉄筋に1メートルの鉄筋をもう1本添わせて打ち込み補強した。木が利用できるところは利用し、約6時間ほどかかって四方に張り終えた。

 今後は防止策の第2段階として、むき出しとなっている山肌に芝などを植えるという。

 芦田会長は「一年でも長く丹波大文字を続けていけるようにと、鹿の侵入防止策をしました。今後は、点火に向けて山が崩れないよう守ることに力を尽くしたい。大学生もよく頑張ってくれてありがたいです」と感謝していた。


写真=雲海を足の下に見ながら網を設置する芦田会長(左)や酒井さん(中央)ら

    

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