京都府福知山市の市議会12月定例会の本会議が13日に再開し、一般質問の2日目が行われた。2013年以降の度重なる災害について、復旧費の総額を問われた財務部の櫻井雅康部長は「18、19年度の見込みを加え、普通会計の概算で約87億5千万円になる」と答弁。「市の財政にも大きな影響を及ぼす」との見方を示した。

　質問議員は「復旧費に被災者救援、農作物被害なども含めると、相当な費用になる」と指摘。国などへの要望の必要性についても考えをただした。

　これに対して櫻井部長は「7月豪雨以降、内水対策の強化や災害復旧の支援を求め、国土交通大臣の視察時のほか、市長が国交省、農林水産省などに9回、近畿地方整備局に3回、京都府庁に3回の要望活動を行った」と説明。「今後もあらゆる機会に、復旧費の負担の重さを訴えたい」とした。


写真＝各地で災害が頻発。集落唯一の道路が通れなくなったケースも（今年7月8日常願寺で）