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両丹日日新聞2018年12月 5日のニュース

瓢亭14代当主に教わる老舗の「だし」 雀部小で和食の授業

 京都府福知山市前田の雀部小学校(塩見俊樹校長)で4日、だしを味わう和食の体験授業があった。5年生が対象で、日本料理の老舗・瓢亭=京都市左京区=の高橋英一当主(79)から、ひと手間かけた料理のうまさを学んだ。

 日新ブロックの各小中学校では、食育の一環として和食を味わう取り組みを進めている。今回は、雀部小の児童86人と私市の佐賀小学校5年生7人が参加。保護者も訪れ見学した。

 瓢亭は約400年の歴史を持ち、ミシュランガイドで10年連続三ツ星の評価を得る名店。高橋さんは14代目当主で、授業ではひと手間かける家庭料理を推奨。「日本料理で一番大事なのはだしです。特徴は昆布のグルタミン酸とカツオ節などのイノシン酸のうまみ。1足す1が2ではなく、7にも8にもなる」と説明した。

 続いて、8升の水に利尻昆布300グラム、マグロ節350グラムを使う瓢亭のだしを調理。昆布を水に入れて1時間ほど65度から70度の火にかけることや、昆布を引き上げたあとマグロ節を入れて20分ほど置いておくことなど、ポイントを伝えた。

 出来上がっただしは、鶏団子とホウレンソウの吸い物にしてみんなで試食。児童らは「おいしい」などと声をあげて笑顔を見せた。

 雀部小の大槻果音さんは「だしがとってもおいしくてびっくりしました。料理は楽しくすることが大事というのが印象に残っています。教わったことを家でやってみたい」と話していた。


写真=利尻昆布を手にだしについて説明する瓢亭の高橋さん(左)。子どもたちも興味津々

    

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