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両丹日日新聞2018年11月10日のニュース

まちを丸ごと博物館に ポッポランドあり方検討委が提言書

あり方検討委員会 3月末に休館した京都府福知山市下新町の「福知山鉄道館ポッポランド1号館」のあり方検討委員会(杉岡秀紀委員長、10人)は9日、内記二丁目の市総合福祉会館で第5回委員会を開き、これまで4回行ってきた協議内容をもとにまとめた提言書の素案を提示した。「まち丸ごと鉄道ミュージアム」をコンセプトに、既存の展示物に新たな趣向を加えて、0号館から5号館までに分散させて設置する構想を掲げている。

 1号館は、施設の老朽化や耐震性から入館者の安全確保ができないとの理由で休館。市の諮問を受けて7月に設立した検討委では、「鉄道のまち福知山」の歴史を継承する必要性や市民交流の場にと、再開を前提に協議を続けてきた。

■事業主体は公設民営 4つのキーワードで■

 素案によると、設置目的は歴史継承、観光振興、子育て支援、市民参加の4つがキーワード。事業主体は従来と同じ公設民営とする。

 設置については、SL・C11が乗る転車台が展示される福知山駅南口公園をポッポランド0号館と位置づけ、5号館にする旧北丹鉄道西駅跡の西駅公園まで6カ所を周遊してもらう仕掛けをつくる。

 SL動輪やNゲージジオラマ、旧国鉄と北丹鉄道資料などを展示するメインとなる1号館は、市丹波生活衣館の市民ギャラリーの利用をイメージ。この他の館では旧国鉄と旧北丹鉄道ビデオライブラリー設置、ミニSL乗車会の定期開催などを盛り込んでいる。


■入場料などで運営 独立採算めざす■

 移転費用などは税金で賄わず、ふるさと納税やクラウドファンディングなどを活用する。運営費用も従来のような委託金に頼らず、入場料やバッテリーカー乗車料金、カフェ売り上げなどで独立採算をめざすことが望ましいとしている。

 今月下旬に開く最後の会合で素案を修正する一方、各委員の意見や中・長期的展望なども加えて提言書を完成させ、12月上旬に大橋一夫市長に渡す予定。


写真=素案について意見交換する委員たち

    

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