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両丹日日新聞2018年10月 9日のニュース

後継者無く獅子舞見納め 牧一宮神社で

拝殿前で最後の演舞 京都府福知山市牧の一宮神社で秋祭りが7日にあり、地区住民有志が長年続けてきた祭礼行事での、伝統の獅子舞が見納めとなった。担い手の高齢化と後継者不足による苦渋の決断ながら、最後まで全力の舞いで観衆を沸かせた。

 獅子舞は江戸時代に始まったとされ、いったん途絶えたが、創建800年祭の1993年に当時の若者たちが機運を高めて復活。太鼓や笛などの囃子に合わせて舞う5人一組の独自の形を作って続けてきた。

 昔の秋祭りは神輿が地区外の氏子集落にも練り歩いて活気を届けていたが、近年は地区内だけの巡行になっている。そこで「獅子舞を神輿の代わりに」と、神社境内で舞った後に氏子集落を回り、多くの人に親しまれてきた。

 今年で最後ということで、例年以上の観客があった。継続を望む声もかけられたが、担い手は現在60歳から63歳の6人。踏んばり、うねるように動く獅子舞の動きは体への負担が大きく、後継者探しも難航し、終演を決めた。

 氏子集落を回り終え、暗くなった夜の境内に戻り、拝殿前で正真正銘最後の舞い。見守った自治会役員らと一緒に三本締めをして幕を下ろした。

 復活来のメンバーの一人でもある獅子舞代表の松井一郎さん(63)は「最後ということで多くの方に歓迎してもらえてありがたかった」と笑顔を見せた。


写真=氏子集落を回り終え、暗くなった拝殿前で最後の演舞

    

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