WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2018年10月 2日のニュース

アジアパラ大会に出場 大槻浩二さん陸上2種目で

やり投げの練習に励む大槻さん インドネシアで10月6日に開幕するアジアパラ競技大会陸上競技に、京都府福知山市野花の投てき選手・大槻浩二さん(56)=京都TFC所属=が、日本代表として、初めて出場する。種目はやり投げと砲丸投げで、クラス分けは、車いすを常用するが腕は自由に使えるなどのF55。

 大槻さんは39歳の時、病気が原因で下半身不随となり、車いす生活となった。その後、水泳の日本トップ選手として活躍していたが、シニアの部に入る45歳で「若い子たちと戦いたい」と心機一転、陸上の投てき種目に挑戦し始めた。

 良き指導者との出会いや握力の強さなどが功を奏し、競技歴1年ほどで砲丸投げと円盤投げの日本記録(当時)を樹立。そこから何度も日本記録を更新したが、50歳のころ伸び悩んだ。そんな時、気晴らしにと始めたやり投げが自身に合致した。
0929para.jpg
 約半年後には、やり投げで日本新記録を出し、投てき3種目の日本記録保持者(当時)となった。2017年の大分パラ陸上で出したやり投げの26メートル64は、現在も破られておらず、この年の世界ランキング9位、アジアランキング1位となり日本代表に選ばれた。

 「投げる時、自分の体を腕で引き寄せて起こすことや、腕だけでなく胸から投げることを心がける」として、「大会の目標は置いていないが、自分で自分に勝つことだけを考えて自己記録を更新したい。それで結果がついてきたら、なお良し」とメダル獲得に向けて、気合を入れる。

 アジアパラ競技大会の陸上競技は、本大会のメインスタジアムとなっているジャカルタのゲロラ・ブン・カルノスタジアムなどで行われる。大槻さんの砲丸投げは10月11日、やり投げは同12日にある。


写真上=やり投げの練習に励む大槻さん
写真下
=「自分に勝ち自己記録更新を」と意気込む大槻さん

    

[PR]


株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ