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両丹日日新聞2018年9月13日のニュース

大河ドラマの経済効果持続へ観光誘客セミナー 光秀ゆかりの福知山

大阪観光大学観光学研究所所長の中村忠司さん 戦国武将・明智光秀の大河ドラマが決定したことを受け、京都府福知山市西小谷ケ丘、福知山公立大学市民学習・キャリア支援センターは、駅前町の市民交流プラザで観光をテーマにした「第1回地域創生セミナー」をこのほど開いた。講師が大河ドラマを契機とした観光誘客について話し、経済効果を持続するために必要なことなどを力説した。

 講師を務めたのは、大阪観光大学観光学部教授で同大学観光学研究所所長の中村忠司さん。「大河ドラマは、日本のコンテンツツーリズム(文学や映画をテーマにした観光事業)の目玉になる」とし、観光客が増え、高い経済効果をもたらすと切り出した。

 2010年の坂本龍馬を主役とした「龍馬伝」から、現在放送中の西郷隆盛の生涯を描く「西郷どん」までの経済効果を説明し、「行きたいと思ったら、人は距離や時間を気にせず来る。大事なのはコンテンツ。どれだけ面白いことができるかということ」と中身の重要性を伝えた。

 集客を単年度効果で終わらせないためには、「団体だけでなく一般客の確保▽ゆかりの地としてのイメージの定着▽府と市の役割の明確化などが必要なのではないか」と持論を展開した。

 また、昨年の「おんな城主 直虎」では、静岡県浜松市で誘客を継続するための取り組みが進められていたことを説明し、浜松市は啓発事業として図書館全館での井伊直虎コーナーの設置、市民向けの講演会の開催などをし、市民は地元の観光ガイドを務めるなどして、まちをあげて尽力した過程を伝えた。

 福知山の課題としては、まちの「核」となるものを明確にし、新しいまち歩きシステムの構築、食や食空間の提供など、特徴的な要素をつくる必要性を訴えた。

 講演のあと、参加者たちとの自由討論会もした。


写真=ゲームのファンを誘客するアイデアも伝えた

    

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