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両丹日日新聞2018年9月 9日のニュース

京のブランド産品・万願寺で佃煮 大江山食品

万願寺甘とうとちりめん山椒のかまど炊き佃煮 辛くないトウガラシ、京のブランド産品・万願寺甘とうの佃煮を、京都府福知山市行積、佃煮製造・販売の大江山食品(岸上憲男社長)が開発した。地元でも盛んに栽培されている特産物を、得意の直火かまど炊きで仕上げた。近く販売を始める。

 同社は1963年創業。地域産業をと、岸上社長(63)の父親ら有志がワサビ漬けを手がけてスタートし、山菜の佃煮へと変えて77年に株式会社になった。主力商品の「松茸昆布」など、こだわりの佃煮を作っている。

 販路拡大にと、多くのバイヤーが集まる東京都内での大商談会に3年前から出展。初年度は物珍しさもあり引き合いがあったが、2年目はマンネリ化も感じた。バイヤーから「こだわりがあるものをもっと」との意見を聞き、長く取り組んでいなかった新商品開発に着手した。

 企画を練る中で、昨年に府内で初めて地理的表示保護制度に登録され、今まで以上にブランド力を打ち出せる万願寺甘とうを使うことにした。

 丸々1本では大きさがばらける。細かくカットしすぎると食感が損なわれる。煮すぎるとべったりする。商品の完成までは試行錯誤の繰り返し。ヘタは全て手作業で取り除くなど下処理から丁寧に行い、原材料の鮮度に気を配りながら火加減を調整し、味と長期保存のバランスを取りながら納得の製法にたどりついた。一般モニターの試食会もして商品化の日を迎えた。

 岸上社長は「地場産の良いものを自分たちが納得できる形で作るという原点回帰の気持ち」と力を込める。

 万願寺甘とうだけのものと、ちりめん山椒、細切り昆布とそれぞれ和えた3種類があり、いずれも120グラム入り800円(税抜き)。

■京野菜の華やかさをとパッケージ刷新■

 同社の商品パッケージはこれまで古風でシンプルなものだったが、見た目で訴えられるようにと、万願寺甘とうの佃煮シリーズはデザインを刷新した。

 担当した営業課の岸上裕軌さん(33)は「今までは『ザ・佃煮』という感じでしたが、京野菜の華やかさが、ぱっと見ただけでも伝わるように変えました」と話す。

 4日から7日まで東京で開かれた今年の大商談会では、新しいパッケージが好評で、特に若いバイヤーとのやり取りが増えたといい、手応えを感じとっていた。


写真=新商品「万願寺甘とうとちりめん山椒のかまど炊き佃煮」
写真=彩り鮮やかな商品パッケージも作った

    

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