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両丹日日新聞2018年9月 3日のニュース

豪雨被害と高齢化、行列無く寂しい秋祭り-大江の八朔

佛性寺の練り込み 京都府福知山市の秋祭りのトップを切って大江町で2日、八朔大祭が営まれた。今年は7月豪雨の影響などで祭りのメイン行事となる奴(やっこ)行列をやめる地区もあった。

 大江では、明暦4年(1658)夏に大干ばつに見舞われた際、当時の河守郷13カ村が雨ごい祈願をして雨が降ったことから、その奉賛として練り込みの神事を行うようになったとされる。

 現在は天田内、二俣、内宮、佛性寺の4地区で続いているが、今年は7月に豪雨による水害が発生し、二俣では地区内で大きな被害が出たことから、祭り自体を中止にした。

 大きな鳥毛を振り回しながら投げ渡す奴行列を見ようと毎年大勢の人が訪れる天田内でも、豪雨の影響で行列はやめて神事のみとした。同じく観光客らで人垣ができきていた内宮は、高齢化で奴役のなり手がないため、奴行列は出来なかった。

 地域に大きな被害がなかった佛性寺地区では例年通り、住民たちが見守る中、練り込みでの勇壮な鳥毛回しが行われた。平神社で営み、住民ら約40人が集まった。奴行列は約15人が参加。挟み箱を先頭に、境内のこもり堂から本殿までを練り歩いた。奴役は40歳代から60歳代の4人が務め、約20キロある大鳥毛を順番に振り、途中で手渡しをした。

 練り込みは20分ほどで終わったが、行列を見ようと地区外から駆け付けた人もいて、勇壮な姿を写真に収めていた。

 佛性寺の岩間馨自治会長(83)は「細々と祭りをやっていますが、地区内も高齢化が進み、奴のなり手が少なくなっています。それでも、出来る限り続けていきたい」と話している。


写真=佛性寺の練り込みでは、4人の奴が大鳥毛を振った

    

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