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両丹日日新聞2018年8月31日のニュース

7月豪雨で被災のスーパーが閉店 大江のフクヤ

フクヤ大江店 7月豪雨で店内がどっぷりと浸水した京都府福知山市大江町河守のスーパー、フクヤ大江店が閉店する。ここ5年で4回の浸水被害を受けており、7月の被災後、復旧に向けて検討を重ねてきたが、同じ場所での再開を断念した。町内唯一のスーパーで、長年住民に親しまれてきただけに、閉店を惜しむ声が多い。

 大江店は1985年、当時の町役場近く、国道175号沿いに開店。長く地域の人たちの食生活を支えてきたが、店がある場所は由良川にも近く、開店以来、何度も水害に見舞われてきた。

 今年の7月豪雨では、主に由良川にそそぐ小河川の氾濫や山からの出水などの内水被害を受けた。店内に泥水が入り、約1・7メートルまで浸水した。

 陳列棚や冷蔵庫などがひっくり返り商品が散乱。壁や床が壊れ、電気系統も駄目になった。

 水が引いた後、従業員らで泥出しや片付けなどをして再開に向けて力を尽くしてきたが、復旧には多くの費用がかかるうえ、再開しても、また同じような浸水被害を受ける可能性があることから、閉店を決めた。

 店のすぐそばに住み、同じように自宅が水につかった男性(77)は「これまで、食料品などを買うのによく利用していました。今は市街地まで行っていますが、本当に不便。何とか町内の別の場所で再開してもらえればうれしい」と願う。

 フクヤでは「閉店は苦渋の選択で、これまで地域のみなさんと深いつながりを持って営業してきたため、申し訳ない気持ちと寂しさでいっぱいです」と話す。適地があれば町内の別の場所での出店も視野に入れているが、現段階では白紙の状態という。

 なお大江店では、31日から9月2日まで、フクヤカードの電子マネー、ポイントの清算をする。時間は午前10時から午後5時まで。


写真上=閉店が決まったフクヤ大江店。利用していた人たちが電子マネーなどの清算に訪れる(31日午前10時)
写真下=浸水で商品が散乱した店内(読者提供)

    

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