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両丹日日新聞2018年8月27日のニュース

三段池で被ばく検査 原発同時事故想定し2万人で訓練

被ばく検査 福井県にある関西電力大飯原発と高浜原発が同時に事故を起こしたことを想定した国主導の大規模な原子力総合防災訓練が25、26両日にあった。京都府福知山市猪崎の三段池公園では26日、原発から半径30キロ圏内(UPZ)の府内6市町の住民がバスで避難し、放射性物質による汚染の有無を調べる検査などを体験した。

 府北部を震源とする地震で、大飯原発3号機の原子炉への注水が不能となり、高浜原発4号機でも送電線事故による重大事案が起こり、それぞれ全面緊急事態に陥ったとの想定。国をはじめ、京都、滋賀、兵庫などの地方自治体、福知山を含むUPZの市町など191機関の約2万1600人規模の訓練となった。

 府内では約40機関の約9800人が参加。25日に情報収集や緊急通信など行政の災害対策本部設置訓練があり、26日はUPZでの放射線量モニタリング、住民避難、原子力災害医療訓練などに取り組んだ。

 UPZ外にある三段池公園駐車場では、被ばく検査・除染をするための特設会場がつくられ、福知山市大江町有路下地区の60人のほか、舞鶴、宮津、南丹、京丹波、伊根各市町からも住民がバスで輸送されて来た。

 大江町二箇上の倉橋秀光自治会長(43)は「避難方法の流れは分かったが、原発事故は水害と違っていつ起きるかの予測がまったくできない。地区は農家が多く、畑に出たりしている時間と重なると避難人員の把握に時間がかかってしまう」と課題を整理した。

 また、厚中町の福知山市民病院では、被ばくの恐れのある傷病者の検査、除染、原子力災害医療処置の訓練が行われた。


写真=三段池公園に避難してきたUPZの住民が被ばく検査を受けた

    

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