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両丹日日新聞2018年8月25日のニュース

まちに広がる、こうの史代さんの世界 市内各所で展示会

こうのさん 京都府福知山市在住の漫画家・こうの史代さん(49)の作品展が、まちなかの複数の場所で開かれている。美術館やカフェなど、それぞれの場所が持つ雰囲気を生かしつつ、作品の世界を楽しめるよう、原画や複製画などを展示している。こうのさんは、「この展示会を通して、漫画をより身近に感じてもらえるとうれしいです。まち歩きも楽しみながら、ぜひ見て回ってほしい」と話す。

■市美術館では古事記など■

 内記一丁目の市佐藤太清記念美術館では、「ぼおるぺん古事記」と「平凡倶楽部」の2作品から、原画や制作資料を並べる展示会を催している。9月19日まで。一部展示替えがあり、後期は5日から始まる。

 「ぼおるぺん古事記」の原画はボールペン、「平凡倶楽部」はつけペンなどさまざまな画材で繊細に描かれており、切り絵や押印のみで表現されたものもある。

 欄外に書き込みが入った複製版も全編公開し、古事記に関する考察や日々の生活などについて触れている。

 また、「ぼおるぺん古事記」の吹き出しに好きなセリフを書くワークショップも催す。26日午後1時30分からで定員は15人。当日も受け付ける。

 入館料は大人210円、小中学生100円。火曜休館。開館時間は午前9時から午後5時(入館は同4時30分)まで。問い合わせは同美術館、電話(23)2316へ。


■市生活衣館では「この世界」関連■

 内記一丁目の市丹波生活衣館では、代表作の一つである「この世界の片隅に」の時代背景を伝える展示会を開いている。戦時下の暮らしが分かる道具や衣服など約40点を並べる。9月10日まで。

市生活衣館

 1940年代、第二次世界大戦中の丹波地方の暮らしぶりは、物語の舞台である呉市とあまり変わらず、物資が不足する中で工夫を凝らした生活を送っていた。

 物語の中でも、着物をもんぺにしたり、食事に野草を取り入れたりといった場面があり、漫画の一シーンを使って伝えている。もんぺを仕立てる方法は分かりやすいように、主人公・すずの自己流で表現されており、本来の仕立て方も紹介している。

 開館時間は、午前9時から午後5時(入館は同4時30分)まで。火曜休館。

■まぃまぃ堂では「ぴっぴら帳」■

 下新町のカフェ・まぃまぃ堂では、小さなインコとキミ子の日常を描いた四コマ漫画「ぴっぴら帳」の原画を展示。染めや木工、陶など作家22人が手掛けた小鳥の作品も並び、「ぴっぴらさんとことり展」と題して開催している。

まいまい堂

 こうのさんが展示会用に描いたイラストの缶バッジを販売し、収益を7月豪雨の被災地に寄付するチャリティー企画にも取り組む。1個200円。

 9月8日まで。展示時間は午前11時から午後6時まで。日曜、月曜は休み。

■モジカでは「荒神」複製画をファイルで■

モジカ

 広小路通りの古書と珈琲モジカでは、宮部みゆきさん原作で、こうのさんが挿絵を手掛けた「荒神」の複製画をまとめ、置いている。こうのさんが勧める本11作品の紹介もしている。9月8日まで。時間は午前11時から午後8時まで。火曜定休。

上から
写真=こうのさんと2作品の原画が並ぶ美術館
写真=1940年代の生活が伝わる生活衣館の展示
写真=まぃまぃ堂では多彩な作家の力作と原画を並べる
写真=モジカでは複製画と合わせておすすめ本も紹介

    

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