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両丹日日新聞2018年8月18日のニュース

鉄道館再開場所は商店街にこだわらず 第2回検討委員会

検討委員会 建物の耐震性の低さなどを理由に3月末で休館した京都府福知山市下新町の「福知山鉄道館ポッポランド1号館」のあり方検討委員会(杉岡秀紀委員長、10人)はこのほど、駅前町の市民交流プラザで2回目の会合を開いた。今回は設置目的を主に協議し、開館当初の「中心市街地活性化」に固執せず、「町全体が鉄道のまち」をキーワードとして、市内外の人々が交流できる施設に変革する方向性を決めた。

 1号館は1998年9月、空洞化が進む中心市街地活性化のけん引役として開館したが、その後、市内の商店街が7つから4つに減り、当初の設置目的に合わなくなっている。7月に開いた検討委員会の初会合では、鉄道館再開を前提に協議を進めることを確認する一方、漠然と移転先を検討することはせず、財政状況を踏まえて考えていくことを決めた。

 今回は、設置目的を子育て支援、教育、観光といったソフト面を絡めて見直す必要があるとし、委員が順に意見を発表。長い鉄道の歴史があって「鉄道のまち福知山」というキーワードは外せないとした。

 さらに、「持続可能な施設にするため、ターゲットや展示物の見せ方を変える必要がある」「クラウドファンディングを利用し、市外の人も含めてみんなでつくるポッポランドにするべき」「市内の子育て世代、市民の憩いの場とすることを第一に考えてほしい」「福知山そのものがポッポランドという見方をしてはどうか」など多彩な意見が飛び交った。

 杉岡委員長は「市内に幅広い層が集まる拠点をつくり、先人が培ってきた鉄道のまちの歴史を次世代に継承するとともに、周辺地域と連携しながら、鉄道資源を活用した持続可能な観光地づくりに寄与する」と総括。「最終的に来館者にお金を落としてもらうように考えないといけない」と収益性についても触れた。

 なお、移設地としては市児童科学館やJR福知山駅周辺、廃校小学校舎、鉄道高架下などの案を出した。

 今後、設置主体・運営方法、資金調達、設置場所などについて具体的に協議を進める。3回目の会合は9月7日に開く予定。今秋をめどに委員会の意見をまとめ、市に提言する。


写真=設置目的について協議する委員たち

    

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