WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2018年7月28日のニュース

台風12号接近に備えポンプ車を事前配置 国交省福知山

排水ポンプ車が到着 国交省福知山河川国道事務所(久内伸夫所長)は28日、台風12号の接近に備えて、所有する排水ポンプ車(排水能力毎秒0・5トン)4台を、由良川下流部の京都府福知山市大江町と舞鶴市に事前配置した。

先の7月豪雨時には、下流部の広範囲で内水による浸水被害が起きた。同事務所の排水ポンプ車は、自治体からの派遣要請を受けて出動するが、7月豪雨時には道路冠水で現地へ行けなかったり、到着が遅れたりしたケースもあり、課題を残した。このことを教訓に、降雨前に配置することになった。

 排水ポンプ車は、福知山市役所大江支所(大江町河守中央)と舞鶴市役所加佐分室(舞鶴市志高)にそれぞれ2台ずつ配置し、運用は両市で行う。

 大江支所には28日午前9時30分ごろに到着して、運用担当の市職員らが出迎えた。

 市は「堤防の樋門が閉じる予測時間など国交省と連絡を密にして、ポンプ車の運用が必要な場合は早めの対応をしたい」という。

■大事なのは「早めの避難」■

 福知山河川国道事務所は、由良川下流部への事前配置に合わせて、福知山市街地などの中流部に近畿地方整備局所有のポンプ車2台の応援を受けた。福知山で所有する全5台を含め、台風12号通過後も今出水期は計7台で内水対策に備える。

 排水ポンプ車は内水被害の軽減に役立つが、雨量が処理能力を上回る場合がある。大江地域に配置されたポンプ車2台の排水能力は、合わせて毎秒1トン。仮に7月豪雨時に稼働していたとしても浸水を防ぐことはできなかったとの見方が強い。

 また、計画高水位に達するなど由良川本流の水位が高く危険な状態となった時には、ポンプ車の運転を停止する。

 同事務所の小長谷健副所長は「排水ポンプ車の配置で内水対策に取り組むが、これだけで浸水を完全に解消することは難しい。出水時には避難勧告などの情報をもとに、早めの避難をお願いしたい」と話している。


写真=国交省福知山河川国道事務所の排水ポンプ車が市役所大江支所に到着(28日午前9時30分ごろ)

    

[PR]


株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ