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両丹日日新聞2018年7月19日のニュース

「復旧の力になりたい」 愛知から高校生ボランティア

高校生ボランティアたち 7月豪雨の影響を受け、裏山の土砂が流れ込んだ京都府福知山市下小田の民家で18日、愛知県の高校生ボランティアたちが復旧作業に取り組んだ。家主の泉昌良さん(73)は「高校生は馬力がある。若いのによく頑張ってくれてありがたい」と、たいへん感謝していた。

 訪れたのは、愛知県新城市にある黄柳野高校の生徒10人と引率教員3人。同校は、不登校の子らを支援する全寮制の高校で、校内にボランティアチームを結成し、東日本大震災や熊本地震などの被災地で毎年のように復旧作業に励む。

 7月豪雨の被害を聞いた生徒たちは「すぐにでも現地に行って、手伝いをしたい」と担当の先生に要望。県外からのボランティアを受け入れている所を探し、17日に福知山市に行くことを決めた。

■スコップでかき出し バケツリレーで搬出■

 泉さん方では床下浸水したほか、敷地内に押し寄せた土砂が外壁でせき止められ、高さ1・3メートルほどたまっていた。これまでは地元自治会長らの協力を得て撤去作業を進めたが、量が多く人手が必要なため、市災害ボランティアセンターに依頼。16日に別のボランティアが作業した。

 18日は、黄柳野高校の生徒らのほかに地元住民6人も参加。3時間ほど、スコップなどで土砂をかき出し、バケツリレーや一輪車などで別の場所に移した。気温が高く、熱中症を予防するために10分おきに休憩を取った。こうした協力によって、同日で7割ほど撤去できたという。

 チームリーダーを務める3年の高橋さんは「実家が大阪なので、親や友だちが大丈夫なのか心配しました。豪雨の時には何もできなくて、もどかしい気持ちだったので、こうしてお手伝いをさせてもらい、ありがたいです」と、汗を拭きながら笑顔を見せた。


写真=協力して土砂を撤去する高校生ボランティアたち

    

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