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両丹日日新聞2018年7月14日のニュース

被災した人のために開店 大江町の鬼和味

鬼和味 豪雨災害で被災しながらも、「買い物できない地域の人たちのために」と奮起して開店にこぎ着けた販売所がある。京都府福知山市大江町河守中央で農家らによる運営委員会が毎週金曜日にオープンさせている特産品加工販売所「鬼和味」。周囲のスーパーやコンビニは大きな被害を受けて復旧に時間がかかる。鬼和味も被災したが、運営委員会のメンバーたちが復旧を急ぎ、13日に開店し、買い物できずにいた被災地住民たちを迎え入れた。

 今回の豪雨で、店内は10センチつかった。6日のうちに商品や台所の機械類などを高い場所に上げていたが、水がひいたあとの店内には泥が残った。9日からは運営委のメンバーたちが泥出しと掃除を始め、4日間かけて営業できるように整えた。

 13日は通常通り午前7時30分に開店。被災者らがすぐに食べることができる炊き込みごはんや焼きそば、煮物などを作り販売したほか、トマト、キャベツ、キュウリなどの野菜も並べた。

 豪雨で浸水した町内のスーパーやコンビニが営業できないこともあり、開店とともに多くの人たちが訪れ、加工品などを買い求めた。

 今回は特別に来店者に梅ジュースをサービス。メンバーと客とが被災状況などを話し合う姿も見られた。この日は午後1時ごろまで店を開けたが、加工品はほぼ完売の状態だった。

 普段は町内のスーパーなどで買い物をするという河守の女性(83)は「買い物に行けず困っていたところで、店を開けてもらって本当に助かります。できたら毎日開けてほしいぐらいです」と話していた。

 運営委のメンバー、土田みすずさんは「少しでもみなさんの役に立てるよう、前日から準備して開店することができました。被災されたみなさんはこれから後片付けが大変ですが、頑張っていただきたいです」と激励していた。

■母ちゃん市も開催■

 また鬼和味の隣にあるJA京都にのくにの大江営農経済センター前で、毎週金曜日に地元の女性たちが開いている「母ちゃん市」も13日に開店。キュウリやナスなどの新鮮野菜が並んだ。


写真=多くの人が訪れた鬼和味

    

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