京都府福知山市三和町上川合の旧川合小学校体育館で1日、「Ｈｉ－Ｋｏｈ　Ｍｕｓｉｃ　Ｆｅｓ（ハイコウミュージックフェス）」が催された。府北部などで活躍するミュージシャンらがステージを盛り上げ、来場者を楽しませた。

　「川合元気祭」実行委員会（土佐祐司委員長）が主催。音楽活動などをする市内の若者が、発表の場を探していることを知った土佐委員長らが、場所を用意するとともに、学校跡地の有効活用や地域住民のふれあい創出につなげようと企画した。

　ステージは福知山のアコースティックデュオ・チキンズキッチンがディレクターを担当。福知山公立大学生のバンド「カケルトタイト」、芸人のダービー原さんらが出演。約250人（主催者発表）が来場した。

　福知山などで活躍するバンド「ｃｉｒｃｌｅ（サークル）」がトップを飾り、キーボード、ギター、ドラムなどの演奏が始まると、手を上げて手拍子をする人の姿も見られた。

　さらに、イベントに賛同した地元有志がランチボックス、マフィン、やきそば、コーヒーなどを販売し、昼ごろにはたくさんの人でにぎわった。

　近所の人らと一緒に来たという地元の渋山はつみさん（76）は「みんなと顔を合わせながら音楽を聴けて楽しいです。若い人もたくさん来ていますし、にぎやかで良い雰囲気ですね」とイベントを喜んでいた。

　焼きそば作りで参加した川合地区有志らは「廃校になった母校が、たくさんの人でにぎわうのを見るとうれしい。こうしたイベントを通じ、地域を元気づける手助けができればと思っています」と話していた。

　アーティストの活動を応援するねらいもあり、会場には募金箱を設置。寄せられた浄財は参加アーティストの活動資金や来年の開催費に充てる。


写真＝訪れた人たちが音楽を楽しんだ