WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2018年6月30日のニュース

JR西が電車の検査自動化 福知山基地に状態監視装置

車両状態監視装置 JR西日本は、京都府福知山市半田の福知山電車基地に「車両状態監視装置」を管内で初めて導入し、29日に報道公開した。基地入り口の線路に設置した高解像度カメラやセンサーで、通過する電車の不具合を自動検知する。今までの作業員による検査が自動化されることで、安全性の向上や省力化が図られ、測定頻度が増えることで不具合の未然防止、乗り心地の改善につながるという。

 装置は電車基地など16カ所に導入を計画。福知山は冬場に霜が影響するパンタグラフの故障で運行ダイヤが乱れることがあるため、装置をいち早く導入することになり、福知山電車基地は11日に設置した。

 線路をまたぐ形で建てた門柱に高解像度カメラ、測定センサー、照明などが付き、屋根上の状態を動画で記録し、架線に接するパンタグラフの厚みを測定する。更に線路付近に取り付けた測定センサー、制御装置などで、車輪のすり減り具合や振動の大きさも測定する。結果の自動判定機能があり、データは担当者のパソコンに送信される。
0630jrkannsi.jpg
 これまではパンタグラフなど屋根上は10日以内に1回、台車など床下は90日以内に1回の割合で、作業員が目視や計測器を使って1編成あたり約20分かけて検査していた。これが装置導入で、電車が通過するたびに1分程度で検査ができるようになるという。

 現在は試験段階で、今後データを蓄積して装置の精度について分析を進めたうえで運用を始める。事業費は、今後導入する他の15カ所を含めて約40億円。JR西日本鉄道本部の堀保史検修課長は「車輪の傷やすり減りは乗り心地を悪くしますが、早い段階で修正できます」としている。


写真上=車両状態監視装置の下を電車が通過
写真下=カメラやセンサーでパンタグラフの厚みを測定

    

[PR]


株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ