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両丹日日新聞2018年6月29日のニュース

公立大がシクロタクシー 高齢者支援や観光案内

シクロタクシー 京都府福知山市の福知山公立大学が、京都市内の団体からシクロタクシー(3輪自転車タクシー)を譲り受けて、新たな地域活性化事業に乗り出す。学生が運転者を務め、高齢者の買い物支援や観光案内での活用を視野に、今年度中の実験運行をめざす。

 寄贈したのは京都の活性化に取り組む京都市下京区の任意団体・京都観光オープンデータ協議会。前身組織が、現地の大学生と協力して高齢者支援や観光でシクロタクシーを使っていたが、周辺部など広範囲への広がりに期待し、昨夏で自主事業を終え、車両を有効利用できる受け入れ先を探していた。

 公立大地域経営学部の谷口知弘教授が、同協議会事務局長の増田典さんと共に下京区のまちづくりに以前携わっていた縁があり、地域に根差してさまざまな展開に動く公立大で使いたいと申し出た。

 新町商店街の空き店舗に構える学生と市民との交流拠点となるまちかどキャンパス「吹風舎」が今春にオープンしたことも追い風になって寄贈が決まり、谷口教授と学生3人が運転者の研修を受けるなどして準備を進めてきた。

 シクロタクシーは全長約3メートルで高さ約1・8メートル。運転席と大人2人分の後部座席がある。屋根付きで、電動アシスト装置を覆うカバーも付けられ、雨天でも運行できる。

 まちかどキャンパスで28日に引き渡し式があり、谷口教授、増田さん、学生約15人が出席した。

 増田さんは「学生のみなさんで考えて最大限の活用をしてほしい。人を乗せて走るからには無言では駄目で、コミュニケーション力がいる。観光で使うなら地域の歴史を知ることも必要。公立大でしかできない新たな生かし方を楽しみにしています」と期待した。

 谷口教授は「シクロタクシーを媒介に、地域のみなさんとの交流や地域活性化につなげていきたい」。運転者研修を受けた2年生の森岡信照さん(19)=神戸市出身=は「地元でシクロタクシーが走っているのを見たことがあるので関心がありました。楽しんで乗ってもらえるようなドライバーになって地域貢献したい」と張り切っている。


写真=まちかどキャンパスで引き渡し式があった

    

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