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両丹日日新聞2018年6月22日のニュース

受講者に合わせた柔軟対応が人気 社協の福祉出前講座

介護予防講座 京都府福知山市の市社会福祉協議会(松田規会長)が2年前から取り組む福祉出前講座が、今年度に入って人気を上げている。健康寿命増進の体操やレクリエーションを盛り込む「介護予防講座」を筆頭に選べる18講座があり、いずれも無料。受講団体に合わせて内容を変える柔軟な対応が受けている。

 少人数でも利用しやすいように5人以上のグループや団体を対象としたが、事業を始めた16年度の受講実績は、年間で17件だった。17年度には25件に増え、今年度は3カ月足らずの現時点で、申し込み件数がすでに31件に到達している。前年同時期の申し込み件数は10件程度で、年間の受講実績は大きく伸びそうだ。

 老人クラブや地域のサロンなど高齢者の集まり、福祉推進団体の研修、学校の授業などで利用がある。中でも高齢者の集まりでの介護予防講座が伸びており、今年度はすでに2年前の年間実績の2倍近い11件の申し込みが入っている。

 かしの木台の老人クラブ「かしの木会」(桐村博之会長)は21日に地区の集会所で介護予防講座を受けた。

 社協介護支援課に所属する介護福祉士の河谷百合江さんとケアマネジャーの塩見香さんが訪れて、椅子に座ってできる健康体操、認知症予防を目的にした輪投げや歌いながら体を動かすレクリエーションをした。

 塩見さんは「健康体操だけでは疲れてしまうので、『健康体操+1』の内容にしています。今回は事前調整の時に、認知症予防についてのアプローチもほしいとの声を聞いたので、レクリエーションとして盛り込みました」と話す。

 桐村会長(88)は「元気だった人が集まりに参加できなくなったり、施設に入ることになったりということを考えると、健康寿命を伸ばす取り組みが大切。でも一人ではなかなかできないし、福祉出前講座で一緒になってわいわいとできてよかった」と喜んでいた。

 出前講座一覧は次のとおり。
▽安心生活パートナー事業
▽成年後見事業▽日常生活自立支援事業
▽老いじたく(終活)
▽地区福祉推進協議会活動の紹介
▽ふれあいいきいきサロンについて
▽ボランティア活動について
▽福祉体験1(高齢者疑似体験)
▽福祉体験2(アイマスク、車いす)
▽災害ボランティアセンターについて
▽減災図上訓練(DIG)、避難所運営ゲーム(HUG)
▽災害時役立ちグッズ
▽わかりやすい介護保険制度
▽社協介護の仕事(ヘルパー、入浴など)
▽介護の方法(移乗、シーツ交換など)
▽介護予防講座(健康体操など)
▽おむつ体験講座
▽入浴車見学・体験


写真=介護予防講座で輪投げをして体を動かすかしの木台老人クラブの会員ら

    

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