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両丹日日新聞2018年6月16日のニュース

水害常襲地でタマネギ栽培 「鬼オン」出荷

専用の機械を使って収穫 水害常襲地で農業経営に取り組む京都府福知山市大江町波美、農事組合法人鬼の里農園(新井春男代表理事)が、加工用に使われる通常より大きいタマネギの栽培に取り組んでいる。タマネギは洪水が頻繁に起きる時期を避けて収穫が可能なことから、鬼の里農園では、今後「鬼(オニ)オン」の名で、地域の主力産品となるよう産地化をめざしていく。

 鬼の里農園は2010年4月に設立。波美地区内で水稲やアズキ、麦を栽培しているが、農地が由良川と宮川の合流点に近い場所にあるため、これまで度々水害に遭ってきた。

 そこで洪水のリスクを避けて育成、収穫できるタマネギに着目。通常のものより肥料をたくさん与えて大きくし、加工用として出荷する計画を立てた。

 JA京都にのくに、府中丹西農業改良普及センターの指導を受けつつ、一昨年秋から約30アールで試験的な栽培に取り組み、昨年6月に約8トンを収穫。2年目からは、栽培面積を約70アールに増やして事業を本格化した。

 今季の収穫は6月16日から。専用の機械を使い、タマネギを掘り起こす。重さが通常サイズの2倍ある約500グラムのものが次々取れている。

 収穫は18日までの予定で、約30トンを見込んでおり、初年の試験栽培時と同様に三重県の加工業者に出荷。そこからコンビニなどに出され、サラダやカット野菜として販売されるという。

 収穫したタマネギの根切り、葉切りができる機械もすでに導入。3年目となる今年11月からは1・4ヘクタールで栽培をする計画を立てており、将来的には3ヘクタールまで拡大する構想を持っている。

 新井代表理事(75)は「水害のリスクを避けて栽培できる作物として、ぜひ成功させたい。今後は栽培仲間を増やし、大江町がタマネギの一大産地になるよう頑張りたい」と話している。


写真=専用の機械を使って収穫

    

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