京都府福知山市で市職員が市役所の放火未遂で14日に逮捕されたことを受け、市は15日、緊急の部課長会議を開いた。険しい表情で登壇した大橋一夫市長は、市職員らの「緩み」を指摘。気を引き締め直して、市民の信頼回復に努めるよう訓示した。

　内部統制の強化、再発防止の取り組みを推進する決意を示したうえで、大橋市長は「公務員としての原点を再度確認して、職員逮捕という事実をしっかり受け止め、業務にあたってほしい」と強調した。

　また昨年には、民生援護資金関連の不祥事が発覚するなど、問題が頻発していることに触れ、「市民に説明できない事務をしていないか、信頼を裏切ることにならないか、改めて業務の点検を」と促した。

　秘書広報課に苦情や批判の電話が数件あったことも伝え、信頼を取り戻すために、全力で取り組む姿勢を見せることも要求した。

　「管理職は、職場の良くない部分に真正面から向き合い、時には厳しく教育的指導もしなければならない」とし、その覚悟を持って業務にあたるよう指示した。


写真＝大橋市長の訓示を聞く部課長ら