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両丹日日新聞2018年5月12日のニュース

46機関1400人参加して総合水防演習 由良川河川敷で

土のう作りを体験 最大規模の洪水を想定した「由良川水系総合水防演習」が12日、京都府福知山市猪崎の由良川河川敷運動広場を主会場に行われた。行政、警察、消防、病院など46機関と一般市民を合わせ約1400人が参加。さまざまな訓練を通して、有事の際の連携強化、水防技術の向上を図った。

 国交省近畿地方整備局管内の府県で毎年取り組まれている。由良川流域では24年ぶりの開催で、福知山、舞鶴、綾部、宮津、南丹、京丹波の6市町、国交省、府で組織する実行委員会が主催。今回は台風の大雨により、福知山市内の由良川左岸で、越水による氾濫が生じ、市街地で家屋倒壊、浸水など大規模な被害が発生した-との想定で行った。

 開会式では、簗和生国交大臣政務官、西脇隆俊府知事のあいさつに続き、大橋一夫福知山市長が「由良川は豊かな恵みをもたらすとともに、被害も受けてきました。ハード整備と並行し、演習などを通してソフト面も強化し、安心安全なまちづくりにつなげたい」と話した。

 演習は水防訓練からスタート。堤防の土が削り取られるのを防ぐ「シート張工」、堤防の上に土のうを積み上げ、水があふれるのを防止する「積土のう工」など、洗掘、漏水、越水を防ぐ多様な水防工法を実践した。

 水防活動には、美河小学校の4、6年生40人、福知山公立大学生約30人も参加。国交省OBでつくる防災エキスパートのメンバーから、土のう袋に土を詰める方法などを教わり、みんなで順番に体験した。

 「袋の6割くらい土を入れて」など、要所でアドバイスを受けながら、2人1組になって実践。スコップで土を入れたり、完成した袋を積んだりした。

 引き続き情報伝達、緊急排水訓練も実施。消防、警察、自衛隊などが連携し、河川内の中州、土で埋まった車両とビルから、専用機器やヘリコプターなどを駆使して、逃げ遅れた人を救助する訓練も行われた。

 また炊き出し、起震車、水中歩行などいろいろな体験スペースを設けたほか、災害対応車両の展示などもあり、見学や体験を通して一般市民が防災意識を高めた。


写真=土のう作りを体験する美河小の児童(12日午前10時5分ごろ)

    

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