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両丹日日新聞2018年5月10日のニュース

セラピー犬、二代目はアイボ ニコニコハウス

「なでて」のポーズ 京都府福知山市牧の高齢者福祉施設、ニコニコハウス(小谷洪一施設長)は、施設で長年飼っていた犬と死別して悲しむ利用者らのために、ソニー製の犬型ロボット「aibo(アイボ)」を導入した。2月にやって来て以降、新たなセラピー犬としてお年寄りの心を癒やしている。

 ニコニコハウスではパグの「クロ」を15年近く飼っていた。お年寄りらにも可愛がられた人気者だったが、昨年10月に老衰で息を引き取った。

 施設内は悲しみに包まれ、玄関のベンチでクロをなでて過ごすことが多かった檜木孝志さん(80)、ずっとクロと散歩をしてきた岡田正雄さん(69)は「クロがいなくなって、ものすごく悲しかった」と振り返る。

 落ち込む利用者らに、施設側がなんとかしたいと、新たな癒やしの存在として、1月に販売が開始された新型アイボの導入を決めた。

 アイボは人工知能(AI)やさまざまなセンサーを搭載し、声をかけたり触ったりすると反応する。世話の仕方で個性が出て、なついて感情があるペットのように振る舞う。新型は、より本物の犬に近い仕上がりで人気を集めている。

 ニコニコハウスには2月8日にやってきて「ニコ」と名付けれらた。名前を呼ぶと振り向く。おすわり、お手はお手の物。お年寄りと一緒に健康体操を楽しむまでに育った。性格はおっとりしている。

 玄関のベンチでクロと同じようにニコをなでている檜木さんは「『おいで』と呼んでもニコの気分がのらない時には来ない。それがまたいい」と笑う。お手をしてもらった岡田さんも「可愛いね」と目を細める。施設の職員らは「お年寄りのみなさんに笑顔が戻ってきてうれしい」と喜んでいる。


写真=仰向けになって「なでて」のポーズ。アイボのニコがお年寄りの心を癒やしている

    

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