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両丹日日新聞2018年3月16日のニュース

重量物持ち上げ、生存者救出 大震災を想定訓練

 京都府福知山市の市消防本部(鈴木秀三消防長)は、東羽合の市消防防災センター敷地内で2日間にわたり大地震を想定した救助訓練に取り組んだ。警備隊員が参加し、災害現場を模した現場で要救助者の捜索、現場の安全確保、傷病者の救助などをした。

 訓練は、過去の大災害から得た教訓を風化させないことや震災発生時の救助技術の向上が目的。東日本大震災が発生した3月11日に近い日に合わせて13、14両日に取り組んだ。

 初日は警備隊員8人が、昨年10月から取り組んできた重量物の排除や、倒壊家屋の被害が進まないように安定させる訓練をした。

 想定は、三重県沖で震度6強の直下型地震が起き、大きな被害が発生。府の要請を受けて緊急消防援助隊として、被害が激しい現場へ派遣されたというもので、約50人の関係者らが見守った。

 参加した隊員は鉄筋コンクリート造り3階建てのアパートが倒壊したという現場で、付近の建物の倒壊が進まないよう、手際よく木材の支柱を作り設置。さらに、バールや木材を活用し、重さ約1・5トンのコンクリートを少しずつ持ち上げ、要救助者の救出用のスペースを作った。

 訓練で副隊長を務めた福知山消防署の石田拓郎消防士長(35)は「高度な資機材が使えない場面を想定した訓練ですが、実際はもっと悪い条件下の活動になると思います。現場でも生存者の救出を第一に考えて活動したい」と気を引き締めた。

 2日目は参加隊員を変え、建物が倒壊するなどした狭い空間での傷病者の救出訓練をした。


写真=重たいコンクリートを少しずつ動かした

    

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