右手が不自由ながらも趣味の木彫りに励んでいる京都府福知山市猪崎の塩見昭夫さんが、3月1日から自宅で作品展を開く。妻の美代子さんが手掛けた作品もあり、可愛らしい小動物の木彫りなど300点以上を並べる。3年ぶりの展示で、3月7日まで。

　昭夫さんは1996年に自転車で転倒し、頸椎に損傷を負った。右手などが思うように動かなくなったが、リハビリを兼ねて我流で彫刻などを始めた。

　今では、小刀ひとつでカワセミ、マヒワ、スズメなどの小鳥を彫り、せんていして切り落とした庭木の枝に、それらを乗せた作品を作り上げている。

　今年は鳥の彫刻を増やしたほか、約1年をかけ、木片から小さなヒョウタン120個ほどを削りだし、木の枝にぶら下げた力作の「千成ひょうたん」も展示。ひょうたんを赤、紫、緑などに彩色し色鮮やかな作品にした。

　このほか、芭蕉の句と、句からイメージした風景を描いた色紙、美代子さんが作ったつるし雛なども並べている。塩見さん夫妻は「ゆっくりと作品を眺めて楽しんでもらえればうれしい」と話す。

　時間は午前9時30分から午後5時30分まで。駐車場は2台分のスペースを用意している。


写真＝木で作ったひょうたんや小鳥などの作品が並ぶ