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両丹日日新聞2018年2月26日のニュース

妻子と別れ、体壊し、それでも断てなかった酒

断酒会例会 アルコール依存(酒害)からの立ち直りをめざす人と、その家族らでつくる京都府福知山断酒会は25日、福知山市夜久野町額田の夜久野ふれあいプラザで、創立36周年記念例会を開いた。会員ら約70人が参加して、「一日断酒」を積み上げていくことを改めて胸に刻み込んだ。

■断酒会例会で体験発表■

 断酒会は全国にある。多くの会員が「酒で地獄を見た」という。家族を巻き込み、職場にも迷惑をかけ。それでも酒が断てなかった人たち。一人では無理。毎日続けるのも無理。そこで断酒会の仲間たちで励まし合い「きょう一日、酒を断つ」、あすも断つ。こうして一日ずつ酒の無い日を重ねている。

 例会で欠かさずしていることが、当事者や家族の体験発表。赤裸々に語ることで、発表者も聞き手も酒害克服への誓いを新たにする。記念例会でも、会員や家族が体験発表をした。

 最近入会した40代の男性は、酒浸りの生活で離婚をして妻子と別れ、ついに体を壊し職場で倒れた。それでも酒がやめられず、入院を経て、断酒会に入会したことを発表した。

 妻の財布、時には子どもがお手伝いをしてためた貯金箱から金をくすねて酒を買いに走った。子どもに貯金箱を開けたのかを問われた時には「子どもを叱った。『取るわけないやろ』と。うそをついたらだめだとしつける立場の自分がそんなことを言って…」と悔やんだ。

 「もう家族に償う機会すらない。一人で死んだら誰にも迷惑をかけないと思っていたけれど、家族や周囲にどれだけ迷惑をばらまいてきたか」と今は思えるが、酒を飲んでいる時は「罪悪感なんてまったくなかった」と振り返る。

 次の一歩を踏み出したい。でも酒害の恐ろしさは身をもって分かっているから、「大きな目標は持てない。きょう一日をどうやって酒を飲まずに終わらせようか。今はそれで精いっぱい。一日断酒を積み重ねたい」と締めくくった。

 福知山断酒会の渡辺智会長は「酒害の完全な克服はなく、一日断酒を生涯続けるしかない。一人だとくじけてしまうから、仲間と一緒に頑張るんだ」と話す。

 毎週木曜日午後7時から昭和新町の府立中丹勤労者福祉会館で例会を開いている。関心がある人、入会希望者の参加を呼びかけている。相談は断酒会のほか、保健所や医療機関でもできる。


写真=断酒への活動を続けていこうとあいさつする渡辺会長

    

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