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両丹日日新聞2018年2月15日のニュース

古道結んで大江山にトレイルコース 京都府が設定

元普甲道 京都府は、福知山市など4市町にまたがる大江山連峰に、自然や歴史、文化に触れながら歩く「大江山連峰トレイル(自然歩道)」コースを設定した。古道や林道もつなぎ、都会や外国からの誘客も視野に入れる。開設は3月17日。午後1時から、福知山市大江町河守中央の総合会館イベントホールで記念シンポジウムが開かれる。

 海の京都観光圏の交流地区として、福知山市、舞鶴市、宮津市、与謝野町にまたがる大江山連峰の自然や歴史資産を活用した観光地域づくりの推進を目的にしている。

 コースは大江山連峰の赤石ケ岳(標高736メートル)から千丈ケ嶽=大江山=(同832メートル)を経て、赤岩山(669メートル)までの「赤赤縦走路」(全長約16キロ)を中心に、4市町の民間団体が主体となって設定。大江町佛性寺と宮津市岩戸を結ぶ江戸時代の「今普甲道」(同約10キロ)や、大江町毛原から宮津市金谷までを結ぶ古い時代の「元普甲道」(同)、舞鶴市と宮津市の山中をつなぐ「ダイラ道」(同約4キロ)なども組み込んでいる。

 コース沿いには、連峰の尾根沿いから望める日本海、雲海、ブナの原生林、二瀬川渓流、毛原の棚田など、見どころがたくさんあり、元伊勢内宮皇大神社、鬼伝説にまつわる史跡に触れることもできる。

 コース設定とともに、地元の民間4団体で構成する「大江山連峰トレイルクラブ」が発足する。全国組織の日本ロングトレイル協会に加盟し、府などの支援を受けながら、コースを活用してのツアーや登山道の保守などをしていく。

 またトレイルでの山歩きを気軽に楽しんでもらうため、官民が力を合わせ、各コースやポイントごとの所要時間などを示したマップも作る。

 記念シンポは環境省職員ら3人の講演や関係者らのパネルディスカッションがあり、マップのお披露目もする。

 関連行事として、3月18日には大江山連峰トレイルのコースを使ってのハイク(約3キロ)、大江町佛性寺の日本の鬼の交流博物館でのエコツアーガイドの研修もする。

 大江山連峰トレイルクラブの構成団体の一つ、大江地域観光案内倶楽部の赤松武司会長(65)は「コースの中でも毛原からの元普甲道は整備され、登りやすくなりました。多くの人たちに各コースを歩いてもらい、大江山周辺の自然、歴史、文化に触れてほしい」と話す。


写真=大江山連峰トレイルのコースの一つになる元普甲道を歩く人たち(2017年5月のハイキングで)

    

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