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両丹日日新聞2018年2月14日のニュース

無理せず、楽しく、効果実感 前田で健康体操

前田教育集会所での健康体操 京都府福知山市前田の前田教育集会所で、健康体操教室が週に2回開かれている。押し車から杖での歩行に回復した人がいるなど口コミで人気を広げる。地区外からの参加も歓迎し、地区名はあえて使わず「健康体操クラブほほえみ」と名付けている。

 主催するのは、集会所を管理するNPO法人ふくちやま元気まちづくりの会(永田和夫理事長)と、近くに住み健康体操の指導をする日高英之さん(77)。

 日高さんは元高校教諭で野球部監督を長年務め、退職後は福祉施設で介護予防の体操指導をしてきた経験がある。2014年春から自宅で健康体操を教室生7人で始め、少人数で続けていた。

 NPOの運営目的が健康増進と介護予防。日高さんと同じだったことから協力し、15年秋からは集会所を使えるようになり、一度に30人ほどが入れる規模になった。

 健康体操は毎週火曜日と土曜日の午前10時から1時間行う。家でもできるようにと、いすに座ってする体操を基本に、有酸素運動と無酸素運動の2部構成でみっちり。常に足踏みをして体を動かし、終わるころには心地よい疲労感がある。ただ無理はせず、苦手な体操はパスして各自のペースを大切にする。

 日高さんは、腕を振る運動の時に「回覧板を脇に抱えてお隣さんに行くように」「暴漢退治のように鋭く」など、軽快なトークを交えて指導して笑いを誘う。現在の教室生は42人で、地区外や市外から通っている人もいる。義理の姉に誘われて通う兵庫県丹波市の青木久子さん(69)は「足が痛かったんですが、体操を続けて正座ができるようになりました」と喜ぶ。

 毎回の教室は80歳代の参加者2人のハーモニカ演奏に合わせての合唱で締めくくる。参加費は体操クラブの事務費に充てるため、1回100円。休憩時間には参加者同士での話に花が咲き、社交の場にもなっている。

 日高さんとまちづくりの会の坂口利明事務長は「楽しく健康を維持していけることに役立ててうれしい」と話す。


写真=口コミで広がった前田教育集会所での健康体操

    

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