京都府福知山市の行政改革推進委員会第8回会合が、市役所横のハピネスふくちやまで8日に開かれた。今年度分の事業棚卸しについて、検証結果の報告があり、これを基に委員が意見を出し合った。
市では、事業の課題を明らかにして効果的なものに作り変える、全事業の棚卸しに取り組んでおり、今年度はその2年目。約1千事業のうち、昨年度に132事業を終え、今年度は386事業を対象に検証している。
上村敏之委員長ら行革推進委員6人のほか、事業棚卸しの研修を受けた市の若手職員らが、担当部署から事業の概要などを聞き取り、課題などを抽出する方式で進め、8月の公開分も含め、今年度分はすべての検証が終了した。
委員6人のうち5人が出席した8日の会合では、これらの結果で明らかになった課題、検証委員から出された意見などをまとめた資料を、事務局の経営戦略課が用意。主な内容をかいつまんで説明した。
郷土資料館(福知山城)管理運営事業では「観光、文化どちらの施設なのか中途半端さを感じる」、明智光秀をNHK大河ドラマにとの誘致推進事業は「ロビー活動が中心になっており、もっと工夫が必要」などの意見が紹介された。
全体を振り返って、行革委員からは「『やりすごせばいいや』感が、まだある」「福知山は事業数が多い。事務コストがかかり、生産性を悪くしている面があるので、統合を進めるべき」といった感想が出ていた。
一方で、「若手職員が棚卸しに参加しているのは、とても良いこと」「公開検証では、市職員からしっかり説明をいただけて良かった」など、改革への変化が少しずつ見えてきたことを、評価する意見もあった。
写真上=施設として「中途半端」だとの指摘がされた福知山城
写真下=検証結果の報告を受けて意見を出し合った
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