WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2017年2月18日のニュース

都会で働く人が短期滞在して地域を視察 仕事のヒント探る

工場で説明を聞いた 都会で働く人が地方に短期滞在し、仕事をしながら合間に訪問地の産業やさまざまな活動を視察・体験する「アクティブワーキング」が、14日から18日にかけて、京都府福知山市内で行われた。合計18人が、ツアーに参加して各自の仕事へのヒントを探ったり、その土地の魅力や課題を見つけたりした。

 市が初めて企画したもので、参加者は仕事を離れずに、自身の業務内容や関心に合わせて行動し、学ぶことができる。市には、参加者からの提言をまちの活性化につなげていく狙いがある。都会の企業と地域をつなぐ新しい働き方としても注目されている。

 三和町千束の農業振興センターを拠点に、期間中は福知山公立大学や三和地域協議会、市内の飲食店、企業などを巡るツアーを用意し、訪問先で交流して仕事に生かせる気づきを持ち帰ってもらう。

 16日は参加者7人と行政関係者5人が三和町を巡った。川合地域の農家でつくる農業組合法人かわい、地元野菜を使った里山料理を提供する緑水庵、府景観資産にもなっている大原神社、京総菜製造の京都庵で交流をした。

 京都庵では、梶川尋正工場長から、味付け油揚げを中心に生産しているといった業務のほか、障害を持つ人の能力に合わせた仕事を設定していることなどの話を聞いた。

 地域と協力しての事業展開を考えているが、実現するには人手が足りないという課題に対しては、参加者らが「人材確保は企業だけではなく、町ぐるみで考えていかなければいけない」「仕事内容を機械化できないか」などのアイデアや意見を出し、雑談を交えながら話し合った。

 参加者の一人で、東京のIT関連企業に勤める男性(40)は「障害者雇用の話の中で、従業員のスキルを見抜いて適材適所で仕事をしてもらうという部分は今後の参考になりました」と話していた。


写真=京都庵で梶川工場長(中央)から話を聞く参加者ら

    

[PR]


株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ