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両丹日日新聞2017年2月10日のニュース

ジビエを地元の新名物に 中丹3市でフェア

ジビエフェア 地元産の「新しい食材」を味わってもらおうと、福知山、綾部、舞鶴3市の飲食店などが参加して「京都丹波ジビエフェア2017冬」(両丹日日新聞社など後援)が展開されている。古くから親しまれてきたものの、近年はあまり食べられていなかった猪、鹿の肉を「ジビエ」として再注目。中丹地方の新名物にと、各店張り切っている。期間は26日まで。

 ジビエは狩猟で捕獲した野生鳥獣肉のことで、ヨーロッパでは高級食材として重用されている。日本でも猪肉を「ぼたん」、鹿肉を「もみじ」と呼び親しんできたが、値が張ることや、食肉加工・調理に手がかかることから、口にする機会は少なかった。

 一方で猪、鹿は農作物や山の木々を食い荒らし、各地で大きな被害をもたらしている。駆除が欠かせないが、追いつかない現状にある。そこで、この有害鳥獣を新たな食の資源にと、京都府がジビエの振興に力を入れている。今回のフェアも、府中丹広域振興局が呼びかけ「地域のお役に立てるなら」と、3市の29店が参加した。

 内訳は福知山12店、綾部7店、舞鶴10店。レストラン、和食堂、居酒屋、ホテル、精肉店などジャンルは様々で、提供する料理も多種多彩。鍋や焼き肉、シチュー、ラザニア、ポトフなど、それぞれに工夫をして「我が店自慢の味」に仕上げている。

 京都府福知山市駅前町の丹波茶屋は「鹿のお刺身風(コンフィ)」を考えた。福知山城などを散策してきた観光客が多く立ち寄る店。駅から電車に乗る前の時間を利用して食事をする際に、地元ならではの名物料理を求められることから「福知山で捕れた鹿肉なら喜ばれるのでは」と思い立った。

 食材を供給している夜久野町門垣の田舎暮らし社からアドバイスを受けながらメニューを開発。鹿肉とスパイスを真空パックに詰めて湯煎する低温調理で、刺し身に近い逸品にできた。

 常連客にも好評だといい、店主の林田賢さんは「日本酒、特に府北部のお酒とよく合います」と、おいしい食べ方を勧めている。

■抽選プレゼントを用意■

 フェア開催中に参加店でジビエ料理を注文すると、プレゼントに応募できるアンケート用紙がもらえる。
 プレゼントは3コース。Aコースは「鹿ソーセージと肉まん」10人、「鹿肉ローストと鹿肉燻製」10人。Bコースは京都丹波ジビエの鹿皮を使ったフェア開催記念鹿皮ミニシステム手帳10人。Cコースは京都丹波ジビエの鹿角を使った鹿角オブジェ1人。

リーフレット

 3市の参加店を載せたリーフレットは、参加各店と府福知山総合庁舎、市役所・3支所などにある。

■東京でも同時開催 ぐるなびで紹介■

 中丹3市でのジビエフェアは26日までだが、東京でも21日まで同時開催されている。赤坂、渋谷などの人気13店が参加。グルメ情報サイト「ぐるなび」に特設ページを設けて紹介していて、京都丹波鹿肉の赤ワイン煮込みや低温ロティなど、特性を生かした料理で話題を集めている。


写真上=「せっかくの地元の食材。地元の人にも味わってほしい」と調理に励む丹波茶屋・林田さん
写真下=ジビエフェア参加店を紹介したリーフレット


    

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