国の登録有形文化財に指定されている京都府福知山市内記五丁目、惇明小学校（新井敏之校長）で進められていた本館の耐震工事が27日に完了し、30日から使用を始めた。工事は昨年7月に着手し、壁に鉄鋼を取り付けたり、基礎の補強などを行ったりして強度を高めた。

　本館は2階建てで1階には職員室、大会議室、応接室、保健室などがあり、2階は講堂になっている。国の文化財指定を受けているため、一般的な耐震工事ができず、文化的価値を損ねない方法で工事をした。堀口のセイリョウ建設が請け負った。

　工事の完了に伴い、28、29両日に東校舎に移転していた職員室などの機能を本館に戻した。教職員や業者ら約70人が力を合わせて、引っ越し作業をした。


写真＝教職員らが協力して引っ越し作業をした