京都府福知山市の市社会福祉協議会内にある市ボランティアセンターが新設した雪かきボランティア登録制度に、福知山成美高校（兒島裕之校長）が第1号で名乗りを上げた。野球部1年生の5人が26日、助けを求める市内の2世帯に駆けつけ、新制度初の雪かき作業に汗を流した。

　13日から16日にかけての大雪で、雪かきができない一人暮らしの高齢者世帯などから支援を求める相談が社協に4件寄せられたことを受けて、支援態勢を日ごろからつくっておくべきと考えて制度を創設。ボランティアの募集を知った成美高が「社会貢献活動の一つに」と申し出た。

　センターは、ボランティア登録者数を一定数増やし、活動基盤を整えてから正式に派遣依頼の受け付けを始めることにしている。ただ、先の相談4件のうち2件については個人を特定できており、23日から再び大雪になったこともあり、喫緊に対応する必要があると判断して、成美高と調整して動いた。

　野球部員たちは、社協職員と成美高教員の引率で三和町内の、障害者2人だけで住む世帯と一人暮らしの高齢者の2世帯を訪れ、道路から玄関までの雪かきをした。

　参加した中島利之君は「大阪出身なので雪かきは初めてですが、人の役に立てることがうれしい」と話していた。5人は力を合わせてあっという間に雪をかき終えた。

　ボランティア登録は随時募集中。申し込み、問い合わせは市ボランティアセンター、電話（25）3211へ。


写真＝雪かきボランティアとして力を合わせる成美高野球部員