京都府福知山市で中学生と短大生が朝食レシピ集の作成を進めている。取り組んでいるのは前田の日新中学校（森山真校長）と西小谷ケ丘の成美大学短期大学部（内山昭学長）。子どもでも簡単に作れる時間短縮のメニューづくりをめざしていて好評で、これが第3弾になる。

　日新中は、文部科学省の「スーパー食育スクール事業（ＳＳＳ）」に2年前から取り組んでおり、朝食の食力（食べる力）アップをベースとした活動をしている。

　今回は、夏休みの宿題として日新中の全校生徒556人が朝にふさわしい料理を考え、集まった中から60品ほどを選び、短大生たちがレシピ集に載せる33品を選定した。

　レシピ集は一昨年度から成美短大と協力して作成。両丹日日新聞に折り込んでいる情報紙「タウンタウン」は、このレシピ集の中からメニューを選んで連載し、毎回読者から「実際に作ってみました」「わが家の定番メニューになりました」などの声が届いている。

　19日には、生活福祉課食物栄養専攻の2回生たち10人が、キャンパス内で試作と試食をし、レシピ集に収める写真撮影などをした。学生たちが1人3、4品を調理。次々とメニューを完成させ、味や見た目などを確認し、朝ごはんにぴったりの料理かどうかを判断した。

　ほうれん草と鮭のオープンオムレツ、ピーマンとジャガイモのきんぴらなどを作っていた竹内美里さんは「中学生のレシピではありますが、レベルが高いし、作りやすいです」と話していた。

　レシピ集は2月中旬ごろまでに850部つくり、同校の保護者らへ配る予定にしている。

　
写真＝手際よくメニューを仕上げていく学生たち