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両丹日日新聞2017年1月17日のニュース

12回目の100リットル献血 陸自福知山駐屯地

隊員たちが献血に協力 冬場の輸血用血液不足の助けにと、福知山市の陸上自衛隊福知山駐屯地の隊員たちが、今年も立ち上がった。「100リットル献血運動」と名付け、人海戦術で協力して12回目。府赤十字血液センターも、従来の献血バスに加え、部屋にあらかじめベッドや採血機器を持ち込んで簡易の献血ルームをつくる「オープン献血」で万全の受け入れ態勢を整えた。オープン献血は府北部では十数年ぶりの実施で、100リットル献血運動では初の試み。

 輸血用血液は長期保存ができず、急な手術などでいつ必要になるか推し量ることが難しい。一定量を常に確保することが多くの命を守ることになるが、寒い冬場は献血をする人が減って在庫が最も落ち込む時期になる。

 それならばと名乗りを上げたのが駐屯地だった。陸曹でつくる曹友会(武田実会長)が呼びかけて2005年度から始め、1人400ミリリットルで250人分、計100リットル以上を目標に大規模な献血運動を展開している。

■府内最大の協力団体に■

 今では府内最大の献血協力団体となり、1会場の一日あたりの府内最多記録を更新し続けている。近年は120リットルを超え続けていて、昨年は406人、162・4リットルと大幅に増えた。

 献血バスは、同時に4人まで献血できるが、どうしても手狭。より多くの隊員を受け入れられるようにと、今年は、献血バス3台と、会議室にベッド6台を設置したオープン献血をした。

 オープン献血会場は広く、バスよりも看護師を増員でき、動きやすい。過去最多の受け入れ態勢だったバス4台よりも回転率は上がる。

 曹友会は、昨年9月から広報に努め、飯島達也駐屯地司令も献血に駆け付けた。73回目の献血となった武田会長は「大雪の影響で15日の街頭献血が中止になったと聞きました。その分も私たちでフォローできれば」と話し、「若い隊員たちが率先して来てくれるのがうれしい。『自分だけでできる身近なボランティア』と訴えてきたことが浸透してきたと思います」と胸を張った。


写真=陸自福知山駐屯地内に設置したオープン会場で隊員たちが献血に協力(17日午前9時15分ごろ)

    

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