強い冬型の気圧配置の影響で、京都府福知山市では今季一番の大雪となり、16日午前8時現在で、市街地で30センチ余り、山間部で60センチほどの積雪を記録した。雪に関連した事故も多く、報恩寺ではお年寄りが倒壊したビニールハウスの下敷きになり、死亡する事故があった。鉄道ダイヤも大きく乱れ、16日も山陰、福知山線などで早朝から運転見合わせが続いた。通勤時間帯には道路が渋滞した。

　雪は13日夜から断続的に降り続いた。16日午前8時現在の積雪は、篠尾33センチ、登尾59センチ、法用62センチ、三和町草山45センチ、同高橋（台頭）50センチ、夜久野町千原48センチ、同田谷55センチ、大江町金屋33センチ、同佛性寺46センチ。気温は軒並み零度前後だった。

　今季は暖冬が続いていたが、突然雪が降り積もり、各地で事故が相次いだ。市のまとめ（午前10時現在）によると、ビニールハウス全壊が6件、倒木14件、民家カーポート倒壊1件があり、歩行していた女性が転倒して軽傷を負った。ただし、市内全域を把握できておらず、今後も件数は増えそう。

　雪のピークは過ぎたが、気象庁によると向こう一週間、近畿北部では寒気や気圧の谷の影響で、雪や雨が降る日が多い見込み。積雪や路面の凍結による交通障害、農作物の管理、電線や樹木への着雪、なだれなどに注意を呼びかけている。今週末には再び冬型が強まる見込み。


写真＝雪のため各所で渋滞した（16日午前8時すぎ、福知山市前田で）