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両丹日日新聞2017年1月14日のニュース

「この世界の片隅に」 福知山在住原作者と監督迎えトーク上映会

こうのさん直筆サインポスターと細川支配人 「まちの文化の灯、映画館を無くしてはいけない」との思い一筋に、福知山市広小路通りで再興し上映を続けてきた「福知山シネマ」が、今年10周年を迎える。これを記念して、福知山市在住のこうの史代さん原作のアニメ長編映画「この世界の片隅に」を2月4日から上映。初日に、こうのさんと片渕須直監督を招いてのトークイベントを開く。両丹日日新聞社共催。パネル展も企画している。

映画は、第2次大戦下の広島・呉を舞台にした作品で、主人公のすずを通して、戦下の情景や人の暮らしなどを描く。映画雑誌「キネマ旬報社」の昨年の年間ベスト10で日本映画第1位に選ばれるなど、大きな注目が集まっている。

 パネル展示は、21日から3月1日まで、館内多目的施設、シネマ・プラスで。「10年間福知山シネマを支えてくれた京都北部の映画ファンのための特別展」と題し、こうのさんの協力を得て行う。

 2月4日はトークイベント付き上映会となる。午後1時から上映し、このあと片渕監督、こうのさん、映画館運営会社の志摩敏樹代表の3人によるトークをする。

 チケットは28日から先行販売、当日券もある。全て自由席だが、整理番号順に入場する。トーク後、当日にパンフレットを購入した先着20人を対象に、こうのさんのサイン会をする。

■福知山シネマ10周年記念■

 福知山市内に以前はたくさんの映画館があった。しかし娯楽の多様化で次第に客離れが進み、次々と閉館。広小路通りの福知山東宝・スカラ座だけが営業を続けていたが、この最後の映画館も2006年2月に休館となり、福知山は映画館が無いまちになった。

 そんな中、舞鶴市の映画配給会社シマフィルムの代表で映画プロデューサーの志摩敏樹さんが再開に乗り出し、翌年8月4日に福知山シネマとして開館しした。12年にフィルムからデジタルに切り替え、14年には隣接して複合施設「まちのば」を開設してここでも上映できるようにするなど、次々と展開している。

 細川龍作支配人は「当初は順風満帆とはいきませんでしたが、常にお客さまの声に耳を傾け、改善を続けてきたことで、少しずつ北近畿の映画ファンのみなさまに認知されるようになってきました。今後も映画館の灯をともし続けたい」と、これまで支えてもらった地域の人への感謝を込める。


写真=こうのさん直筆サインポスターと細川支配人

    

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