しなやかな長い尾を垂れて羽を広げる大鳥。色あざやかに咲き誇る花々。全て野菜で出来ている。高さ56センチ、幅60センチ。中国伝統の「飾り切り」の技術を駆使する新年を祝う一品が完成した。制作したのは、京都府福知山市駅南町の中華サンの料理長のリャン・コウシ(好志)さん(51)=岩井新町=。中国ハルピン市出身で、中華一級調理師でもある。
■一級調理師リョウさん 中国伝統の飾り切り■
飾り切りは、店の料理のコースに付けるほか、祝いごとの席と聞いたときにも腕を振るう。「喜んでもらえるから、つくりがいがあります」とリャンさんは笑う。
新年の作品は、店の経営者で妻の平野由里さん(46)にもアイデアを出してもらい、吉祥の松竹梅を取り入れ、30年来愛用する飾り包丁で、丁寧に彫り上げた。
デッサンはなし。頭の中で完成予想図を描きながら、使う野菜を選別するのは長年の経験がなせる技。30本もの飾り包丁を巧みに操り、何の変哲もない野菜が芸術へと昇華する。
「色あざやかな未来への飛翔」。作品に込められた願いが広がる。今年一年が良い年でありますように-。
写真上=全て野菜で作られた大鳥
写真中=中華一級調理師のリャン・コウシさん
写真下=飾り包丁で彫り上げていく
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