医薬品分離精製などの株式会社ワイエムシィ（本社・京都市下京区、山村隆治代表取締役会長）が、京都府福知山市三和町みわの長田野工業団地アネックス京都三和に進出する。三和の工業団地としては9社目で、取得した土地は団地の全分譲対象面積の6分の1余りを占める団地内最大区画の5・2ヘクタール。同社は、新たな主要生産拠点にと意欲を見せ、19年の操業をめざす。総事業費100億円を投じ、地元を含め100人規模の雇用を見込む。

■最大区画でワイエムシィ社　2019年操業■

　1980年創業。資本金6億2845万円で、今年3月末の従業員数は342人（連結）。15年度の連結売上高は74億円（3月期決算）。

　主力製品は、バイオ医薬品の分離精製などに使われるクロマト分離用充填剤。石川県小松市に生産工場を持つが、研究施設や製薬メーカーなどからの需要が高まり、将来に向けて継続性ある供給力をと、福知山に新拠点を設けて2工場体制をつくる。

　アネックス京都三和の土地は5億6千万円で取得。20日に京都府庁（京都市上京区）で府や福知山市と土地譲渡契約と基本協定書を締結した。

　同社は「本社、京都研究所（京都市左京区）からのアクセスが良く、拡張性も高い」とアネックス京都三和の利点を話す。

　大橋一夫・福知山市長は「雇用や地域経済に大きな効果をもたらしていただけることと期待しています」と歓迎している。


写真＝ワイエムシィが進出する団地内最大面積のＦ区画