児童数の減少を受け、小中学校の統廃合問題を検討している京都府福知山市三和町で、三和地域協議会学校統合問題検討部会（樋口正明部会長）の最終的な方針を示す第2回住民説明会が9日に開かれた。町内にある菟原、細見両小学校と三和中学校の3校を統合し、小中一貫校とすることに合意した。

　住民説明会は三和地域協議会と福知山市教育委員会が主催し、三和町寺尾の三和荘で行った。昨年から各校ＰＴＡなどが統合問題を検討し、3月にはそれらの意見を取りまとめる場として、三和地域協議会が学校統合問題検討部会を設立した。

　住民説明会には、学校関係者や各校の保護者ら約40人が集まり、各校のＰＴＡ代表が、それぞれＰＴＡ臨時総会で小中一貫校設立に賛成することが決まったと報告した。

　このあと、樋口部会長が「検討部会の結論として、3校を統合した小中一貫校を設立することを選択します」と発表し、「地域に学校を存続させていくことや子どもへのより良い教育制度を考えると、この選択が一番だと判断しました」と述べた。

　また、今後は小中一貫校設立に向けて、通学体制の確立や施設整備といった要望を、各ＰＴＡなどから聞き、まとめていくことが課題だと説明した。

　年内には要望書をまとめ、地域の自治会長会の承認を得てから市へ提出する予定にしている。


写真＝説明に立った樋口部会長（左）と各校のＰＴＡ代表ら